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はるよしさんにきいてみよう

人間はどうして戦争をするんですか?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、人間はどうして戦争するんですか?(小学3年生男子) A まず、国と国の戦争について考えてみます。国というのは、そこに住んでいる人たちが安心して暮らすことができるように互いに助け合う仕組みときまりをつくっています。それぞれの国は土地と持ち物と自分たちの命を守るための方法を決めています。その国によって守り方の方法は違います。日本は他の国ともめ事が起きて、土地や持ち物や自分たちの命が守れなくなるようなことが起きても戦争という方法はとらないと決めています。 こども同士で遊び道具の取り合いになったり、仲間同士で遊び場の取り合いが起きた時、上手く話し合いができればいいのですが、それが上手くいかないと言い争いになり、さらには力づくになってひどいケンカになる場合があります。相手が傷つくようなことを言ったり、身体を傷…

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どうして、私たちはこどもで、お母さんやお父さんは大人なんですか?

Q、「どうして、私たちはこどもで、お母さんやお父さんは大人なんですか? 何がちがうの?」(5歳 / 女の子) A ひとつ目の答えです。大人は女の人も男の人も体の中に赤ちゃんが生まれるための仕組みができます。あなたのお母さんもこどもの時がありましたが大人になって、赤ちゃんが生まれる仕組みができて、お父さんと結婚してあなたが生まれました。あなたは、赤ちゃんだった時のことを覚えていますか? その時はお母さんのおっぱいを飲んで、ハイハイをしていましたね。そして、今は早く走ることも、いろんなものを食べることも、おしっこやうんちをすることも、服を着ることも、高いところに登ることもできるようになりました。でも、赤ちゃんが生まれるため仕組みは大人にならないとできません。だから、あなたはまだこどもでお母さんとお父さんは大人です。 ふたつ目の答えです。この質問を僕の9歳…

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子を産み育てることに必要な覚悟とは?

Q、4歳児と2歳児の母です。子だくさんの家庭に憧れていましたが、実際に母になると自分の器の小ささに自身を無くすこともあります。また、こどもたちを取り巻く環境、地球温暖化や、災害、保育士や教師の不足、低賃金や不景気などへの不安が消えません。こどもたちは「幸せだった」と一生を終えることが出来るのでしょうか?子を産み育てることに必要な「覚悟」とは何だと思いますか? A 「覚悟」という言葉にあなた自身の「存在の重さ」を感じ、「ドキン!」と鼓動が一つ大きく打ちました。私の好きな『のえんどうと100にんのこどもたち』甲斐信枝作(福音館書店)には、さやの中のこどもたちがお母さんに外の世界を尋ねる場面があります。「母さん、お部屋の外には何があるの?」「山や川や畑が広がっているの。大きくなったらみんな見られますよ」。こどもたちは大きくなる日を待ちました。その言…

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春義さんにとって、おもちゃって何ですか?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、はるよしさんにとって、おもちゃってなんですか? (庭しんぶん編集部) A おもちゃは遊びのための道具、あるいは材料ですが、まず遊びとは何かを考えてみます。僕は30年以上前に保育士をしていたことがあります。その時はこどもの近くにいたのに「遊び」についてよく考えていませんでした。保育士を辞めて、こどものとも社に勤めて間もなく、こどもの生活と遊びをテーマにした樋口正春さんの保育者向け講演会に参加しました。お話しの中で日々こどもがしている活動について、なぜそれをしているのか?と問われました。その問いは自分の6年余りの仕事に対する深い反省を呼び覚ましました。体操も歌も砂場の活動も。なんのためと問わず、こどもの頭の中で描かれている事柄、手や足や身体が感じていることを深く考えず、漠然と見ていた自分を顧みました。自…

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春義さんにとって、絵本って何ですか?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、はるよしさんにとって、絵本ってなんですか? (庭しんぶん編集部) A 絵本は僕とこどもを繋ぐもの、結ぶもの、知り合うためのもの。実はこどもとどのように付き合うかはかなり難しいと思っている。赤ちゃんはしゃべってくれないし、3歳くらいまでのこどもの話は良く分からないし、4歳、5歳は自分勝手なことばかり言ってるし、可愛い時もあるけど、やっぱり良く分からない。7人のこどもを授かって、妻と2人楽しみながらこどもたちと過ごせたのは絵本のおかげと言っても過言ではない。ただ読むという行為だけでこどもと繋がれる。こどもは絵本を見て、聞いてくれる。毎日、毎日読んでいるうちにこどもが楽しみにしている場面が分かるようになる。その場面に来るといつものように指を差したり、声をあげたり、ジーッと見入ったりする。だからそのページは…

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わらべ唄ってなんですか?

Q、春義さんにとって、わらべ唄ってなんですか? (庭しんぶん編集部) A わらべ唄は、「人として生きるために必要な知恵」だと思っています。40年ほど前、保育士として働き始めた頃にわらべ唄の研修に参加しました。その時に唄の意味について尋ねたところ、「今はもう言葉の意味は解らないから、解らなくてもいい」と答えられました。私は、意味の解らないことをやる意味はないと思い、わらべ唄を学ぶ気持ちを失ってしまいました。 ところが22年前のこと、露木大子さんという方を通じて岩手県遠野市の阿部ヤヱさんに出会い衝撃を受けました。ヤヱさんの伝えている「伝承のわらべ唄」は全て意味が解るのです。私はそれ以来何度も遠野に出かけ、阿部ヤヱさんから直接教えていただきました。伝承のわらべ唄は熊野の山伏によって、「人として生きるために必要な知恵」を伝えるために、赤ちゃんの時から大…

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転校を繰り返してきたこどもにかける言葉

Q、父親の仕事の都合で2〜3年おきに引っ越しして、転園・転校してきました。小学校高学年、中学生になり、難しい年頃、親も不安です。転校を控え、こどもにどんな言葉をかければよいですか?(40代女性) A 親も子も転勤の度に、自分なりのやり方で新しい住居、土地、人間関係に馴染む方法を身に付けてきたと思います。それは結構たくましいことだったと思います。けれども「難しい年頃」を迎えたところに今回の質問のポイントがあります。今まではこどもが新しい環境に馴染めず不安になったり、緊張した人間関係の中にある時、私がいるから大丈夫と言える自分がいたと思います。ところがこの次は今までとは違うと思っていますね。その予感は当たりです。「難しい年頃」とは、自分の中に他の人には絶対に知られたくない秘密を持つことです。また、自分と同調できる人を強く求め、反対に同調できない人…

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大人はどうしていつもえらそうなの?

Q、大人はどうしていつも偉そうなの? (小学1年生男子) A こどもはよく喋るし、じっとしていないから、大人はいつも「静かにしなさい」と言う。それが偉そうに見えるのかな? こどもに比べると大人は力が強いし、身体も大きいし、いろいろなやり方も知っているから、こどもが何かをしようとしている時や、こどもが自分でできることにも、口を出したり手を出したりする。だから偉そうに見えるのかな? それとも反対に、大人に「自分でやってみろ」って感じで見られると、偉そうに見えるのかな? 大人がこどもに偉そうにしないで付き合うのは実はなかなか難しくて、こどもが本当に手伝って欲しい時にだけ「手伝ってもいいかい?」と聞いてからすればいいと思う。それに「静かにしろ!」ではなく、「今から◯◯まで静かにして欲しいのだけれど」と頼めばいいと思う。君はどう思う? ここまで読んで偉そう…

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