私たちは、こどもと大人に向けて毎月新聞を発行しています。名前は「庭しんぶん」といいます。私はかつて、それはそれはとても小さなこどもでした。両親や身近な大人の助けを借りて、失敗を重ねながら果敢に世界を味わい、この社会で生きていく方法を身につけてきました。そして、今はすっかり大人になりました。こどもを育てるようになって、私はこどもの心をどこかに置きっぱなしにして大人になろうとしていたことに気がつきました。目の前のこどもの気持ちがわからない。今これから世界を味わい、たくさん失敗して成長していくこどもに、失敗しないように世話を焼いたり、遊び心を挫いてしまったり、ついつい、大人っぽいことばかりを言い聞かせています。かつては自分も小さなこどもだったはずなのに!
こどもと世界をわかちあう
庭人募集中です。
庭しんぶんを発行しはじめて3年、庭しんぶんは〈庭人〉たちによって、こどもたちの元へ届けられています。無料で配布するのではなく、心ある人が丁寧に届けてくれるいい仕組みだと実感しています。そこで、わかりやすく全体を整えてみました。お支払い方法も含めて、定期購読や申し込みがしやすくなりました。新しく「あしながおじさん」という仕組みも加わりました。たくさんの「あしながおじさん」をお待ちしています。
月額 1,100円
庭しんぶん 毎月〜30部
庭しんぶん配達員を募集しています。庭しんぶんは、配布してくださる庭人によってこどもの元へ届けられます。全国どこでも1,100円 / 月30部(送料込)でお届けします。カフェや書店、児童施設、個人の方、お待ちしています。ご希望の方には、バックナンバーもお送りします。
Newspaper Boy
新聞配達員
月額 1,100円
庭しんぶん 毎月1部
庭人に新しく「あしながおじさん」が加わりました。庭しんぶんを経済的に応援してくれる人を募集しています。毎月1部お届けで、1,100円(一口)となります。もちろん、何口でも大歓迎です!
Daddy Long Legs
あしながおじさん
月額 110円(+送料100円)
庭しんぶん 毎月1部
毎月庭しんぶんが届く定期購読をはじめました。110円(+送料100円)で郵送いたします。お支払い方法はクレジットカードで毎月引き落としになります。
Subscription
定期購読
Buy 1 Give 1 Free
大人が庭しんぶんを購入して、こどもに無料で配布します。
地球上の4人に1人はこどもです。
庭しんぶんは、おもちゃと絵本の専門店「ろばのこ」が毎月発行していたお便りを私が引き継いだことから始まりました。それは、ろばのこが庭ビルに引っ越してきた2017年7月のこと。私とデザイナーの佐々木信とふたりで「新聞をつくろう」ということになったのでした。私は、編集長の藤田進といいます。
庭しんぶんは、地球や社会をどのようにこどもと分かち合うかを模索しながら、毎月発行しています。この地球上の4人に1人はこどもです。私たちは、庭ビルの周りで起こっていること、起こって欲しいこと、そして新しい発見や気づきを、身近なこどもたちに向けて伝えたいと考えています。私たちの社会にはこどもが必要です。好奇心と探究心の塊のような彼らが、この世界でドキドキ、ハラハラしながら、毎日を楽しめること。それが、庭しんぶんの願いです。
すべての世界に
関心をもつ
私は、新聞記者ではないのですが、庭しんぶんを作っているので、そのうち新聞記者を名乗ってもいいのかもしれません。『カレル・チャペックの新聞讃歌』という本の冒頭で、新聞記者の仕事について書いてある文章があります。ふと思い出したのでご紹介して、庭しんぶんの紹介とさせていただきます。
……私は新聞記者です。私は自分のことをそう思っています。/その仕事を片手間にやっているつもりはありません。/私は文学に対するのと同様に真剣に取り組んでいます。/私がすべての作家に期待することは/みなが新聞記者の修業を積まれるようにということです。/それはすべてのことに興味をもつ習慣を身につけるためです。/文学についての私の危惧は/作家が自分の閉鎖的な世界にこもりきりになっているのではないかということです。/作家は自分が今、その一員として生きている世界の中にいるべきです。/新聞記者の本分もまた普遍性の探求に邁進することです。/すべてのことを体験しなければならないし/すべての世界に関心をもつことが必要です。/世界のほんの一部のことだけではだめです。/チェスタートン、ウェルズ、ショー/彼らもまた新聞記者でした。
1931年 カレル・チャペック
『カレル・チャペックの新聞讃歌』青土社
川村庸子 - 編集者
庭しんぶんは、絵本に流れる精神を軸に、日常への好奇心と愛情に溢れている。庭ビルでの実践と地続きなのもいい。読み終わったあとはいつも、この世界はまだまだ不思議で、そこで試行錯誤しながら生きるのは、結構悪くないよなあと思う。
MAYA MAXX - 画家、イラストレーター、絵本作家
"庭はいわゆる自然ではないかもしれません。自然からいただいた自然を、自分の理想とか心地よさとか、理念とか表現とか、学びとか共感とか、いろんな自発からいろんな思いから自分なりに作っていく自然かもしれません。それはたぶん社会も会社も、自分も、同じことかも。生きるってことかも。決して自然のじゃまをしないで自分の自然を作る。こんな面白いことはないでしょう。庭という会社もそういう庭でありますように。"
東郷なりさ - 絵本作家
"子どもと子育て世代が知りたいアートと自然と社会の事を伝える、かっこ良いデザインの新聞です。子どもはちょっぴり大人の気分を、大人は子どもの頃のワクワク感を得られること間違いなしです。"