人間はどうして戦争をするんですか?


Q

人間はどうして戦争するんですか?(小学3年生男子)

 

A

まず、国と国の戦争について考えてみます。国というのは、そこに住んでいる人たちが安心して暮らすことができるように互いに助け合う仕組みときまりをつくっています。それぞれの国は土地と持ち物と自分たちの命を守るための方法を決めています。その国によって守り方の方法は違います。日本は他の国ともめ事が起きて、土地や持ち物や自分たちの命が守れなくなるようなことが起きても戦争という方法はとらないと決めています。

こども同士で遊び道具の取り合いになったり、仲間同士で遊び場の取り合いが起きた時、上手く話し合いができればいいのですが、それが上手くいかないと言い争いになり、さらには力づくになってひどいケンカになる場合があります。相手が傷つくようなことを言ったり、身体を傷つけることをしてしまいます。武器になるようなものを持っていれば死ぬことがあるかもしれません。

国同士のもめ事で武器が使われたら、多くの人が死ぬことになります。国によって守り方は違いますと書きましたが、武器を持ちながら、相手の国が攻撃してきたら自分の国を守るために武器を使ってもいい、と決めている国もあります。また、たくさんの武器を持っていたら相手の国は攻撃してこないだろうと、強い武器を作っている国もあります。戦争を始めるとき、国は必ずその理由を考えます。相手が攻撃してくるからとか、自分の国を守るためには仕方がないとか。私たちの方が正しいとか。

ぼくは、人と人が言葉でも身体でも傷つけ合うのは本当にイヤです。ましてどんな相手でも殺すのは絶対イヤです。殺すというのは強い意志の力がないとできません。たとえ家族を守るためと言われてもイヤです。どうしようもない場合が起きたら、殺される方を選びます。殺されても殺す方にはなりたくないと決めています。

だから戦争をしないというきまりはとても大切です。そして、あきらめないで話し合いで解決することが大切です。人が言葉を持っているのは話をしてわかり合うためです。「こどものとも」をはじめに作った松居直さんは、「言葉が伝わらなくなった時戦争が起きる。だから、お隣の国の人たちを知ることが戦争を起こさないために必要だ」とおっしゃっていました。質問を寄せてくれたあなたにお願いがあります。どうか私たちの国や他の国がどのようにして自分たちを、そしてお互いを守るためにどんなきまりをつくっているかを調べてみてください。さらにあなたはどうするか考えてみてください。

 


藤田春義
(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。大阪社会事業短大専攻科卒。むかわ町にて保育のしごとを6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996 年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。年間 50 本以上の保育研修を実施。2000年より保育実践セミナーを主宰し、幼稚園や保育園の先生と絵本や伝承わらべ 唄、子どもの遊びについてセミナーを開催している。2019年度から研修部門をメインに活動する。北翔大学短期大学部非常勤講師。