本をつくること
『具材』という本を出版したのが2017年。ちょうど、出版・編集する時期が、長女の出産、会社と店舗の引っ越し、庭ビルの誕生と色々なタイミングが重なり、なにかと忙しかった記憶がある。いや、いま思い返すと「忙しかったのだろう」というだけで、当時は、「忙しい」なんて思ってもなかった気もするのだが、不思議なことに何かの節目というのは、いろいろなことが折り重なって起こることが多い。
『さるがいっぴき』の原画展や、
親子で自画像ワークショップの開催など、
事あるごとに、快く庭ビルに来てくれるマヤさん。
大きくて迫力のある原画を見ると、
心が動くのがわかるのです。
エネルギーが優しく流れ込んでくるような……。
マヤさんの絵は大きくて、深い。
そして、底抜けにかわいいんです。
view products私たちは、こどもと大人に向けて毎月新聞を発行しています。私はかつて、それはそれはとても小さなこどもでした。両親や身近な大人の助けを借りて、失敗を重ねながら果敢に世界を味わい、この社会で生きていく方法を身につけてきました。そして、今はすっかり大人になりました。こどもを育てるようになって、私はこどもの心をどこかに置きっぱなしにして大人になろうとしていたことに気がつきました。
目の前のこどもの気持ちがわからない。今これから世界を味わい、たくさん失敗して成長していくこどもに、失敗しないように世話を焼いたり、遊び心を挫いてしまったり、ついつい、大人っぽいことばかりを言い聞かせています。かつては自分も小さなこどもだったはずなのに!
Learn Moreーお世話遊びを支える道具ー
シリーズ第3弾は人形の服の型紙付き!
人形の服をきっかけにして子どもの遊びについての数々の気付きと発見をまとめた一冊。人形が着る服を、こどもの遊びに合わせて工夫を重ねてきた洋服クラブ。服を作るプロではなく、保育のプロたちが生み出した、遊び尽くすための服をご紹介します。大切なポイントが凝縮されているだけではなく、紹介されている服の型紙も付いていますよ。日々の生活の中で、人形がいることによって起こるさまざまなドラマがあります。
ようこそ!人形とお世話遊びの世界へ。
ーこどもと語り合う道具ー
シリーズ第2弾は「絵本」!
今絵本は子育ての現場に必要な道具となっています。保育現場には必ず絵本があり、保育者は毎日絵本を手に取り、こどもに語りかけます。今を生きるこどもたちにとって、絵本とはどのような存在なのだろうか? これが、この本の根底に流れているまなざしです。保育現場で乳幼児教育に携わるすべての方へ。
ーごっこ遊びを支える道具ー
ごっこ遊びの見方が変わる一冊。こどもによって「つくりたいものをイメージする力」も「見立てる力」も違います。ごっこ遊びの食材を「具材」と呼び、さまざまなものに見立てられる具材を提案しています。こどもの想像を大切に考え、こどもの主体性を可能にする。それが「具材」なのです。
庭しんぶん編集部の日記
『具材』という本を出版したのが2017年。ちょうど、出版・編集する時期が、長女の出産、会社と店舗の引っ越し、庭ビルの誕生と色々なタイミングが重なり、なにかと忙しかった記憶がある。いや、いま思い返すと「忙しかったのだろう」というだけで、当時は、「忙しい」なんて思ってもなかった気もするのだが、不思議なことに何かの節目というのは、いろいろなことが折り重なって起こることが多い。
納屋の掃除から、畑の耕運と、はたけが始まりました。心地よいのは、自分のペースで自然と向き合うからなのかもしれません。この自分のペースって、意外と難しい。いつからでしょうね。人の目を気にし始めるようになったのは。一度、意識しはじめると、もうなかったときのようには過ごせないものです。どこにいても、誰かの視線を意識する。トラクタは、スピードも出ないし、のんびりです。人の視線も気にせずに黙々と耕します。あれ、、畑の脇に、こどもたちがきて、こっちを眺めています。そろそろ、退屈してきたようです。やっぱり、気になりますね。人の視線。 さて、今年はどんな畑の時間を過ごせるのでしょうか。
庭しんぶん2月号の特集テーマは「猫」でした。我が家にも老猫がおり、すっかり弱ってしまいました。こどもたちは、「死んだら悲しい」とまだ死んでいないのに、泣いているのです。「もし、今死んじゃったら、雪だから土に埋められないね、どうする?」などと、埋葬の心配までしています。 いまの時期を乗り越えて、春がやってきたら、一緒に外を散歩したい。春になれば、老猫も、もう少し先まで生命を謳歌できるような気がする。ほんのささやかな願いですが、そういう願いが命を先に繋ぐように思うのです。
春作が始まって、じゃがいもや菜っ葉に、根菜、果菜類と、畑がどんどん賑やかになっている。今日は久しぶりにまとまったいい雨がふっている。 種は、芽吹く条件がそろうまでじっとその場を動かずに待つ。僕はなるべく発芽する条件を整えようと工夫するのだが、日照や気温、水分など手を加えようのないものは、どうにかできるわけでもない。どうしても雨がない場合には、水撒きをしたりはするわけだが、空から雨が降ってくることに比べて、畑に灌水するのはなかなかの骨折り仕事なのである。 今日の雨は、多くの種に埋め込まれた発芽の条件を満たすことになるだろう。種は途端に動き出し、それ以降は生長が止まることはない。子育てをしていても、その発芽の条件と同じように、こども自身が自律へ向かいはじめる瞬間がある。それが生み出されるための条件。それってなんだろう? それは、教育ってなんだろう? ということと同義な気がするのである。 そして、人間の教育というのがいかに大人がこどもに「教え込むか」ということに偏重しているのかを思い知らされるのである。
庭ビルは、D&DEPARTMENT、cholon、Oven Universe、ろばのこ、庭キッチンがある複合施設。いろんなイベントを開催しています。イベント詳細は、お問い合わせいただくか、各お店のインスタグラムをご参照ください。