はるよしさんにきいてみよう

お母さんの方がいいと言う息子。どのように対応する?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、最近4歳の息子がお母さんの方がいいと言うようになりました。どのように対応するのが正解ですか?(4歳男児の父) A 「お母さんがいい」とはっきり意思を示すことは、自分自身を主張していること。「ぼくはここにいる」と言葉でも行為でも示していることで、その成長を喜びましょう。それと同じくらい素晴らしいのは、お父さんが息子さんの主張を聞き入れ受け止めていること。それはこどもの存在を認めることです。ところで息子さんは「お父さんじゃなくて……」と拒否しつつ、今しなければならないことは何かをわかっていますね。だから問題は関係性。お父さんではなくお母さんなのですね。それは何故でしょう。 もしかすると、4歳の男の子は様々なことに興味や関心を寄せて見ること、聞くこと、やることが一杯で落ち着かない日を過ごして、少し緊張感や…

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不安な中でも、こどもと今を楽しむ方法はありませんか?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、不安なことばかりで、気が滅入ってしまいます。でも、こどもを不安にはさせたくはありません。こんな中でもこどもと今を楽しむ方法ありませんか?(30代男性) A   新型コロナウイルス感染防止のため緊急事態宣言が出されました。同じ情報に接しても受け取り方は様々で、不安を感じる度合いはみな違います。不安感の強い人は居ても立ってもいられないくらい落ち着きを失い、日常のことも手につかなくなります。不安感の少ない人は、今何をしなければならないかをよく考えることができます。身近で信頼できる人から情報を得ることで、不安を少なくしましょう。必要な手立てを実行することも落ち着いた生活の役に立ちます。こどもは最も身近にいる大人の不安を映します。私たちがこどもの安心です。 さて、こんな中で安心はどのようにしたら築けるでしょう…

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「怒る」と「叱る」の違いってなんですか?

Q、「怒る」と「叱る」の違いってなんですか?(30代男性) A こどもとの関係のご質問としてお答えします。まず、「怒られる」「叱られる」側と「怒っている」「叱っている」側を分けて考えます。「怒られている人」は、「原因は自分がつくったのだからしょうがないけど、そこまで「カッカ」としなくてもいいじゃないか。まして「ゴツン」とやらなくたって!」と心の中で思っています。「怒っている人」は、「思わず怒鳴って、それに叩いてしまった。悪いことをしたのはあの子だけど、自分も感情的になってしまった。やり過ぎてしまったかもしれない。今度からは分かるように話をしよう」これは、「怒ってしまった」側の反省も含めた状態。 次に「叱られている人」は、「はいはい、分かりました。あなたの言う通りです。確かに私がやりました。悪いのは私です。「本当に分かっているかって?」はい、分かっ…

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人間はどうして戦争をするんですか?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、人間はどうして戦争するんですか?(小学3年生男子) A まず、国と国の戦争について考えてみます。国というのは、そこに住んでいる人たちが安心して暮らすことができるように互いに助け合う仕組みときまりをつくっています。それぞれの国は土地と持ち物と自分たちの命を守るための方法を決めています。その国によって守り方の方法は違います。日本は他の国ともめ事が起きて、土地や持ち物や自分たちの命が守れなくなるようなことが起きても戦争という方法はとらないと決めています。 こども同士で遊び道具の取り合いになったり、仲間同士で遊び場の取り合いが起きた時、上手く話し合いができればいいのですが、それが上手くいかないと言い争いになり、さらには力づくになってひどいケンカになる場合があります。相手が傷つくようなことを言ったり、身体を傷…

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こどもはいつお父さんという存在を認識するの?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、こどもはいつお父さんという存在を認識するの? お母さんは確実に認識している気がするけど、お父さんという存在は、いつ、どういうところから認知するものなのでしょう?(30代男性) A こどもが「自分の遺伝子の半分はお母さんから、あと半分はお父さんから受け継いでいる」と理解し、さらに「お母さんは自分を生んでくれた人で、お父さんは自分とお母さんと共に暮らし、守り育ててくれる人」と明確に理解できるのは8歳か9歳くらいではないかと思います。こどもはお母さんのおなかの中にいる時から、お母さんの匂いをかぎ、声を聴き、生まれた途端にその腕に抱かれ、おっぱいをくわえ、ほとんどすべての欲求を満たしてもらいます。だからこどもは命がけでその存在を頼りにします。お母さんをそういう存在として認識しているでしょう。 さてお父さんは何…

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どうして、私たちはこどもで、お母さんやお父さんは大人なんですか?

Q、「どうして、私たちはこどもで、お母さんやお父さんは大人なんですか? 何がちがうの?」(5歳 / 女の子) A ひとつ目の答えです。大人は女の人も男の人も体の中に赤ちゃんが生まれるための仕組みができます。あなたのお母さんもこどもの時がありましたが大人になって、赤ちゃんが生まれる仕組みができて、お父さんと結婚してあなたが生まれました。あなたは、赤ちゃんだった時のことを覚えていますか? その時はお母さんのおっぱいを飲んで、ハイハイをしていましたね。そして、今は早く走ることも、いろんなものを食べることも、おしっこやうんちをすることも、服を着ることも、高いところに登ることもできるようになりました。でも、赤ちゃんが生まれるため仕組みは大人にならないとできません。だから、あなたはまだこどもでお母さんとお父さんは大人です。 ふたつ目の答えです。この質問を僕の9歳…

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子を産み育てることに必要な覚悟とは?

Q、4歳児と2歳児の母です。子だくさんの家庭に憧れていましたが、実際に母になると自分の器の小ささに自身を無くすこともあります。また、こどもたちを取り巻く環境、地球温暖化や、災害、保育士や教師の不足、低賃金や不景気などへの不安が消えません。こどもたちは「幸せだった」と一生を終えることが出来るのでしょうか?子を産み育てることに必要な「覚悟」とは何だと思いますか? A 「覚悟」という言葉にあなた自身の「存在の重さ」を感じ、「ドキン!」と鼓動が一つ大きく打ちました。私の好きな『のえんどうと100にんのこどもたち』甲斐信枝作(福音館書店)には、さやの中のこどもたちがお母さんに外の世界を尋ねる場面があります。「母さん、お部屋の外には何があるの?」「山や川や畑が広がっているの。大きくなったらみんな見られますよ」。こどもたちは大きくなる日を待ちました。その言…

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春義さんにとって、おもちゃって何ですか?

▷ はるよしさんに聞いてみよう 一覧に戻る Q、はるよしさんにとって、おもちゃってなんですか? (庭しんぶん編集部) A おもちゃは遊びのための道具、あるいは材料ですが、まず遊びとは何かを考えてみます。僕は30年以上前に保育士をしていたことがあります。その時はこどもの近くにいたのに「遊び」についてよく考えていませんでした。保育士を辞めて、こどものとも社に勤めて間もなく、こどもの生活と遊びをテーマにした樋口正春さんの保育者向け講演会に参加しました。お話しの中で日々こどもがしている活動について、なぜそれをしているのか?と問われました。その問いは自分の6年余りの仕事に対する深い反省を呼び覚ましました。体操も歌も砂場の活動も。なんのためと問わず、こどもの頭の中で描かれている事柄、手や足や身体が感じていることを深く考えず、漠然と見ていた自分を顧みました。自…

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