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トロルってものすごく怖いですよね。大人の中には、トロルなんかいないと勘違いしている人もいるかもしれません。 怖いからっていないことにし て、目を背けているんです。それは大間違い。橋を渡る時にはどうか気をつけてください。その橋の下には、橋を渡ってくるこどもや大人を狙って待ち構えているトロルがいるかもしれません。十分注意したほうがいいです。気がついた時には、捕まってあっという間にひと飲みにされてしまいます。 マーシャ・ブラウン え / せたていじ やく

気のいい動物たちが大好きなリゼットおばあちゃんの76歳の誕生日をお祝いします。そりゃもうたくさんの出し物がでてくるのですが、彼女が「なによりすてきだわ！」といった贈り物は、なんと3週間まえからひっそりと隠していた特別な贈りもの。お祝いを心に秘めて、3週間も過ごせるなんて、お祝いする方も幸せかもしれませんね。平静を装えない人は無理か……。その気持ちがぼくはとっても好きです。 ハンス・フィッシャー ぶん・え / おおつかゆうぞう やく

かさじぞうの絵本はたくさんありますが、僕が思い浮かべるのはこの一冊。まさに日本の昔話だなぁと感じさせてくれます。かさじぞうならどれでも同じってことはないので、ぜひこの本を選んでほしいなぁ。 瀬田貞二 再話 / 赤羽末吉 画      

森には不思議なできごとがいっぱいです。人間がわかっていないこと、気がついてもいないこと、知らないことがたくさん詰まった場所です。ぐりとぐらみたいに、森を歩いていて大きな卵を見つけちゃうことだってあります。自分とはまったく姿形が違うたくさんの生き物たちが、一緒に住んでいる場所ですもんね、森って。そりゃ不思議なことがたくさん起こるのも当たり前！ なんであんなところに卵が落ちてたんでしょう？ 誰か知っている人がいたら教えてください。 なかがわりえこ / おおむらゆりこ

死んでほしくない大切な命が、とても理不尽な理由で死んでしまうことがあります。どんなに死なないでほしいと願っても、叶わないことがあります。とても悲しいし悔しいけど、自分の力ではどうにもできないこともあるんだ。モンゴルに伝わる楽器、馬頭琴の由来。少年と馬のお話。 大塚勇三 再話 / 赤羽末吉 画

「ねぇ、あそぼうよ」と息子に声をかけられる。幸せな瞬間。「はて？ 何をしようか……」と 戸惑っている僕。『わたしと あそんで』の主人公の「わたし」は、牧場の片隅で遊び相手を探し回っている女の子。自分の遊びに付き合ってもらおうと、みんなに声をかけて回るけど、誰も相手をしてくれません。そこで、自分ではなく相手の ペースに合わせて、静かに池のそばに腰掛けてみます。するとみんなのほうから「わたし」 のところへ集まってきて、そこで初めて遊びが生まれます。遊びってお互いに主体性がないと成立しないもの。大人だってこどもとの遊びの中に、自分にとってもわくわくする遊びを見つけられるはず。 マリー・ホール・エッツ ぶん・え / よだじゅんいち やく

山や海など、街中から離れると、夜空は星でいっぱい。ただなんとなく眺めていてもいいんだけど、何の星座かわかるだけで、きっと違う空に見えるはず。意外に星座を見つけるのって難しいと思いませんか？星と星とを結ぶ線の引き方さえわかれば、たくさんの星座を見つけられるそう。この本は、それぞれの星座の見つけ方をわかりやすく説明しています。 H・A・レイ 文・絵 / 草下英明 訳

おじいさんとおばあさんが住む古い家。そこへ、子馬を盗もうと忍び込んだ泥棒が忍びこみました。息をひそめて機会を伺っていたところ、おじいさんとおばあさんにとってこの世で1番怖いものは、泥棒や狼よりも「ふるやのもり」だという話を、聞いてしまいます。その「ふるやのもり」ってのは何者なのだろうと、恐々としながら身を潜ひそめていると……。なんと、そこへ「ふるやのもり」がやってきたのでした。 瀬田貞二 再話 / 田島征三 絵