空から雨が降ってくるでしょ。雨がどれだけ高いところから落ちてくるか気になったことがあってさ、雨降りのときに、地面に寝っ転がって空を見上げてみた。そしたらさ、雨粒がそれはそれはたくさん見えて、どんどんぼくに向かって落ちてくるのが楽しくてさ、雨と遊んでるみたいだった。きっと、高い空から何分もかかって落ちてくるんだろうなぁ。雨の日に地面に寝転がるなんておかしな人はいない。だけどさ、気になることはどんどんやったらいい。ぼくみたいにおじさんの場合、こっそりやるか、こどもと一緒にやらないと白い目で見られるからね。お母さんに怒られるかもしれないけどさ、不思議に思ったことは、まずは自分の目で確かめるといい。大人になるとね、不思議を感じる力がどんどん弱くなっていくんだ。この本は、小さな島で暮らす家族の話。君たちに出会ってほしいことが山のように詰まってる1冊です。考えるってことは、感じることから始まるんだ。ぼくは、君たちに地球のことをたくさん感じてほしい。大人になる前になるべくたくさんね。
ロバート・マックロスキー ぶんとえ / わたなべしげお やく
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