空の丸天井を支えている大きな釘。大きな地震とともにそれが抜け落ちてきそう。代々伝わるハンマーでその釘を打ちにいかねばなりません。そこで名乗りを上げたのが、はりっこでした。「ぼくだ、ぼくがいく!」。そういう時が人生の中では一度はあるものです。勇気を奮い立たせて、立ち向かわなければならない運命が。 読んでいて怖い場面になると、息子の鼻息が荒くなります。こどもってこういうふうに絵本を楽しむんだなと、 自分のこどもの頃の気持ちを思い出します。読みながら力が入る一冊です。
かんざわとしこ さく / ほりうちせいいち え
View product →