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大きな噴火が起こり、大水でムーミン一家の家が浸水してしまいます。辺りは一面水の世界に。ムーミンたちは、流れてきた劇場に移り住むことにしました。ひょんなことでばらばらになってしまったみんなが、偶然の巡り合わせで劇場に集まります。お芝居と現実が入り混じり、そして、最後はそれぞれの居場所に落ち着くのでした。 ヤンソン / 下村隆一 訳

ムーミンパパがこれまでしてきた冒険の数々が、本人の口から語られます。みなしごだったこと、そこから逃げ出して冒険に出かけたこと、ムーミンママとの出会い。それから、ムーミン谷の住人のこともね。 ヤンソン / 小野寺百合子 訳

こどもの頃、アニメでムーミン一家に出会いました。大人になって原作を読み、抱いていた印象とだいぶ違ったことに驚きました。でもこの本には、こどもの頃のムーミンの気配を感じます。 ヤンソン / 山室静 訳

恐ろしい彗星が落ちてくるらしい。ムーミン谷の住人たちは大騒ぎ。ムーミンとスニフが真実を確かめに向かいますが、天文台ではこの危機の中、大発見だと研究に夢中の天文学者。ムーミン谷はどうなる！ ヤンソン /  下村隆一 訳

戦争中に書かれ、戦争が終わってから出版されたムーミン物語の一作目。こども向けでも大人向けでもない独特な児童文学だと思います。これから続く物語の原石のような作品。不思議な魅力があります。 ヤンソン / 冨原眞弓 訳

真っ白な雪がすっかり消えて、とうとう虫たちが動き出しました。春です。どこもかしこも雪に覆われてしまう北国で、虫たちはどこに隠れていたのでしょう。桜も咲きました。てんとうむしは桜の花びらに乗って、森のみんなに春を伝えにいくことにしました。だって、植物たちが動き出したら虫たちの仕事が始まりますものね。地面からもぐんぐん芽が吹き出してきます。きくちちきさんの絵本は、柔らかい生命力に満ちています。 きくちちき

グッドウィンは真っ白な雄のやぎ。どこにでもいるやぎですが、飼い主のマックダフさんも知らない秘密がありました。そしてその秘密がひと騒動に……。ちなみに、作者の実体験からこの絵本が生まれたんですって。 ドン・フリーマン さく / こみやゆう やく

ホフマンのこの一冊は、やはり傑作。こどもの頃、いつも不安と戦っていた気がします。わからないことも多いし、どうすればいいかわからないことばかりだったので。そんな気持ちに応えてくれる一冊です。 フェリクス・ホフマン え / せたていじ やく