COVER STORY にわとり:「にわとり」と呼ばれているこの鳥は、人類と5,000年もの長い付き合いがあって、世界中で飼われています。もともと森や山を駆け回っていたヤケイなどが人間に飼い慣らされて、人類と共存関係になって誕生したのが「鶏」。日本語では、庭にいる鳥だから「にわとり」と名付けられています(なんていい名前!)。ある日、突然舞い込んできた行くあてのない死を待つばかりの2,000羽の鶏たちの情報……。しかも「にわとり」特集の準備を進めていたところ。運命を感じたぼくたちは、50羽引き取ることを決めたのでした。 BOOK 『にわとりとたまご』イエラ・マリ / エンゾ・マリ さく:絵本作家のイエラ・マリとその夫でデザイナーのエンゾ・マリによって鶏が生き生きと描かれています。何気ない鶏らしさがしっかりと絵本に閉じ込められています。 『ひよこのかずはかぞえるな』イングリとエドガー・バーリン・ドーレア さく / せたていじ やく:鶏を飼っているおばさんが、卵で大儲けする妄想を膨らませていく物語。妄想の中に出てくる鶏小屋が素晴らしい! 『グリム童話 ブレーメンのおんがくたい』ハンス・フィッシャー え / せたていじ やく:表紙だけだと楽しそうに見えますが、全員が飼い主から見放された動物たち。彼らは自分たちの居場所を見つけることができるのでしょうか。 『人間だって空を飛べる アメリカ黒人民話集』ヴァージニア・ハミルトン 語り・編 / 金関寿夫 訳 / ディロン夫妻 画:この民話集は、アフリカから無理矢理連れてこられた黒人たちによって語り継がれた物語です。最後に出てくる「人間だって空を飛べる」。胸に深く刻み込まれる強さがあります。 LIFESTYLE 月刊アートスクール...
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