COVER STORY 使い捨て ゴミを捨てるたびに心がチクッとします。近頃ぼくは、この心地悪さに耐えられなくなってきました。ぼくたちは毎日たくさんのゴミを出します。どれくらいたくさんかっていうと、ほかの動植物たちが生きていけなくなるほどです。「使い捨て」は、ゴミ問題を考え始めると必ずぶつかる大きな壁ですが、実は自然の中にも使い捨てはあります。樹木の葉やサメの歯、そして人間の髪の毛や皮膚、身体の細胞だって使い捨てです。けれど、その意味はまったく違い、出てきたものはすべて分解され自然に還り、ほかの動植物たちに栄養となります。同じ地球上に生きているのに、人間とほかの生き物はどうしてこんなに違うのでしょうか? BOOK 美しい使い捨て 落ち葉ってとてもきれい。葉は、秋冬になると役割を終えて散っていき、春には新しい葉を芽吹かせます。そう、葉っぱは「使い捨て」なんですね。けれどゴミになるわけではなく、役割を終えた葉は微生物たちの食事になって、土が豊かになっていくんだから本当にすごい。 落ち葉 平山和子 文と絵 / 平山英三 構成と写真 身近なもので暮らしをつくる スウェーデンの森で暮らすこびとたちの生活と遊びを知ることができる一冊。生きるために必要なものはすべて身近な自然から手に入れています。 もりのこびとたち エルサ・ベスコフ さく・え / おおつかゆうぞう やく 使えるものがゴミになる理由は? クリーナおばさんは、少しくたびれているけれど、まだ使える掃除機。辿り着いたゴミの島には、まだ使えるのに捨てられてしまったものがたくさんありました。 クリーナおばさんとカミナリおばさん 西内みなみ さく / 堀内誠一 え Tくんへ イワンは、お金や権力、人より偉くなることの意味がわからないから「ばか」と思われています。イワンは本当にばかなのか、そうじゃないのか。それは見る人によって違うのかもしれない。けれどぼくはイワンが好きです。 イワンのばか レフ・トルストイ...
View product →