COLUMNS よい未来を選ぶ方法多数決を疑ってみよう未来のためには必要なことなのに、なぜか選ばれないことがあります。その理由は、問題は「答え」ではなく、「決め方」にあるのかも……。例えば、世界全体でお肉の生産量を数%だけ減らしてみましょう。「月曜日はお肉を食べない」というような小さな変化です。ほんの少し意識を変えるだけで、家畜用の飼料を人が食べられる穀物にしたり、二酸化炭素や温室効果ガスを減らしたりすることができます。地球環境にとっても、人間にとっても、よいことが多いように見えます。けれど、それが社会全体で選ばれることはありません。電力やプラスチックの問題も、同じ構図です。なぜでしょうか。それは、個人で決められても、社会全体で決めようとすると、合意が難しくなるからです。多数決は、「今」「目の前」で困る人の声を強く反映します。一方、環境がよくなる変化は、少し未来の話です。社会全体では得になる選択でも、「今の自分にとって少し不便」だと票が集まりません。多数決は、「今の多数」についての判断は得意ですが、「時間を超えた社会」についての判断は、あまり得意ではないようです。(Susumu Fujita) FOOD たべる、くらす、生きるを研究する“庭びと”たべるとくらしの研究所がレシピ本刊行改めてまして…、たべるとくらしの研究所は、震災を経験して立ち上げた研究所です。食べること暮らすことを見直す。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、生き方そのものを見直したい、世界平和につながるように、シェアする場として研究所と位置付けました。常に模索し続けた札幌のお店、7年続けたのち蘭越に移住。蘭越で始めた定期便にお便りを書き、私たちの日々を綴っていました。この料理帖は、そのお便りを中心に、食べるについて大切にしていること、暮らすについて大切にしていること、レシピやコラムにまとめました。我が子に残すような簡単なレシピから、残し続けたい日本の食文化の魅力など感じていただけるような、幅広い内容になってます。料理は完結も正解もなく、どこかで繋がっていて、その時々での気持ち良い美味しさがあって、あそことここが繋がってる!とこっそりレシピに仕掛けました。小さな発見の連続を暮らしに活用していただけるといいなぁ〜という願いも込めてます。(Shinya Anzai)▷ 「たべるとくらしの研究所」通販サイト ぽりぽり浸し豆革命昨年の夏、たべるとくらしの研究所のレシピ本づくりを手伝うことになりました。私にとって料理は、ToDoリストの一番下で、永遠にチェックが入らない項目。朝はコンビニのおにぎり、昼もコンビニのおにぎりと惣菜、夜はファミレスで深夜まで仕事、というのがいつもの食事です。デザイナーとして一人前になるまでは!と、生活は全部あとに回していました。 レシピ本づくりの合宿は、たべけんの家の茶の間で行われました。台所では延々と料理がつくられ、レシピが加筆修正されていきます。私は茶の間にモニターを持ち込み、台所の横でレイアウトを続けます。レシピ本をつくっているのに、ごはんを食べる暇がありません。そんな夜、作業のかたわらに「浸し豆」が出てきました。ぽりぽり、しょっぱくて、出汁が効いています。うーん、おいしい。手が止まらない。つくり方を聞いたら、あまりに簡単で、驚いた……。(Manami Ishida) BOOK 食べると脳みそ食べると気持ち微生物がつなぐ、心と身体 近年、急速に解明され始めている腸内環境や脳腸相関といわれる、微生物と身体の関係性。体調や性格、運動神経や美白にまで及ぶ、摩訶不思議な世界です。その世界の入り口に、編集長の本棚からいくつかご紹介します。 「日本の伝統 発酵の科学 微生物が生み出す「旨さ」の秘密」中島春紫 著 「麹本 KOJI for LIFE」なかじ 著 「発酵の技法 世界の発酵食品と発酵文化の探求」Sandor Ellix Katz 著...
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