毎年クリスマスツリーの飾りを考えるのは楽しいものです。12月にタイへ出張予定があった一昨年は、オーナメント型のアドベントカレンダーを作ることにしました。息子(当時4歳)が毎日ちょっと楽しめる置き土産になるかな、と考えたのです。
材料を何にするか少しの間悩み、以前タイの市場で買ったリサイクル紙の紙袋を使うことにしました。紙袋にお菓子を入れ、1から24の数字を書いてツリーに吊り下げます。日にちの数字は折り紙を切り、貼ることにしました。一年前、息子はいくつか数字を読みはじめた頃でした。数字を切り抜くのは手間のかかる作業でしたが、これを見て手に取る様子を思い浮かべると、息子に向けた手紙を書くような気持ちになったのを覚えています。
翌日お菓子と小物を揃えました。毎日少しずつ違う中身になるように詰め合わせし、紐を通して完成です。ツリーに下げ「一日1個ずつ開けるんだよ」と伝えると、大喜び。出張から戻ると入っていたお菓子や小物のことを話してくれて、この年の楽しい思い出になりました。先日「またあれ作ろう!」と息子からのリクエスト。中に入れるお菓子は全部違うのにして、というちゃっかりした要望付きです。今年は親子で手作りしようと思っています。
佐々木智子(ささきともこ)
洋服と雑貨の店「cholon」店主。9月21日に庭ビルにお店をオープンしました。紅茶の本「Tea Time」の編集部スタッフ。趣味はアジアの旅と写真、市場めぐり。