PEOPLE レオ・レオーニ - Leo Lionni 絵本から、いろんな言葉で語りかけてくる芸術家。友情、平和、希望。そして、自分の使命に気がつくこと。 芸術家になりたい! レオは、オペラ歌手のお母さん、それに芸術を愛する叔父たちに囲まれて育ったんだ。その中でも建築家で鉛筆画の上手なピエット叔父さんに憧れていました。やがて、レオは「自分は芸術家になる」と心に決めたのです。20代からアートディレクターの仕事に携わり、次第に大きな仕事ができるようになっていく。レオは、他の人には見えないものを見ること、それを表現を通して伝えることが、芸術家の大切な役割だと考えていたんだ。自分が他の人と違うからこそ、レオにしかできない表現があり、自分にしかできない役割を果たすことができる。レオは、芸術家として、自分の使命を強く持って、幅広く活躍したアーティストなんだ。 BOOK 49歳から取りかかったレオ・レオーニの絵本づくり レオ・レオーニは、アトリエに向かう途中で小さなねずみに出会いました。『フレデリック』はその出会いをきっかけに生まれたのです。彼の絵本には、いろいろなキャラクターのねずみが登場します。レオは自分自身とネズミを重ね合わせながら、自分の考えていたことを、こどもたちに向かって語りかけています。 ▷ 49歳から取りかかったレオ・レオーニの絵本づくり ・「スイミー ちいさな かしこい さかなの はなし」 自分が生きている意味に出会う この絵本で一番たくさん描かれているのは「孤独」の場面です。ほとんどの大人は、「仲間と協力して危険を追い払う」というような意味を読み取ろうとします。でも、著者が多くの場面を費やして描いているのは、仲間を失い、突然襲ってきた孤独と向き合いながら世界を放浪するスイミーの姿です。なぜこんなことが起こるのか。どうしてひとりだけ生き残ったのか。自分が生きているのには何か意味があるのだろうか。そんなことを、孤独の中で考え続けていたに違いありません。 COLUMNS 走る馬が映画を生んだ? およそ150年前、まだ映画もテレビもない時代のこと。イギリスで生まれで、20代で単身アメリカに渡ったエドワード・マイブリッジという写真家がいました。連続写真という技術を生み出し、現代の動画の基礎をつくった人物です。きっかけは、馬をめぐる賭け事でした。馬が走る時、4本の足が地面から離れている瞬間があるのか、ないのか? という難問を解くために写真が用いられたのです。マイブリッジは、新しい写真の技術を駆使して、馬が走る道の横にたくさんのカメラを並べ、少しずつ違うタイミングで写真が撮れる仕組みを考えました。この撮影方法によって、走る馬は4本の脚がすべて地面から離れる瞬間があることがわかったのです。 連続写真の魅力を引きだそうと考え抜いたマイブリッジは、1879年に「ズープラクシスコープ」という装置を発表します。映写機の前身で、円盤状のガラスのプレートに連続した写真を並べて、回しながら投影するという仕組み。すでに一般的になっていたゾエトロープと仕組みは近いけれど、映写され、大勢で見られるのが強味。 こうして撮られた馬の連続写真によって、人々は、「写真を続けて見ると、写真が動いて見える」ということに気がついたのです。マイブリッジがつくったズープラクシスコープは、映画の始まりにつながっていくのです。(Rino Kotaka)...
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