街中がひっそり静まりかえっていますが、庭ビルには『レナレナ』の原画が運び込まれました。いま、ぼくは庭ギャラリーで原画に囲まれながらこの文章を書いています。「あー、なんて幸運な、ぼく!!」。翻訳者の野坂さんとの繋がりでこの話を頂いた時には、コロナなんてことは少しも存在しなかったのです。この原画展はひっそりとはじまり、ひっそりと幕を閉じるのかもしれません。まあ、コロナがなくても、レナレナを知っている人は、ごくごく少数なので、ひっそりと贅沢な原画展だったことは間違いないありません。それにしても、野坂さんのトークイベントが開催できないのは残念でなりません。オランダ語翻訳者としてのデビューが『レナレナ』だなんて、野坂さんの審美眼はどこかオカシイ(褒めてます!)。 まだレナレナをご存じない方にはちんぷんかんぷんでしょうが、とても文章では説明しきれないので、この文章でレナレナを紹介することはきっぱり諦めました。
ともかく、原画はとっても素敵にギャラリーにならんでいます。ずっとこのままならいいのになぁ。 『レナレナ』は30年ぶりに復刊した「幻の絵本」。ぼくにとってはもう復刊することなんか絶対にないと思っていたのですが、復刊もして、原画もならんで、それに出版元である朔北社さんの絵本ブックフェアも同時開催。朔北社のファンですが、まだ持っていない絵本が半分以上あって、どうしたものかと……。ほしい。あ、それにレナレナの販売画もあります。これはもう……たまりません。
贅沢な朝のつぶやきでした。
レナレナ原画展
日時:2020年4月21日(火)ー5月9日(土)11:00ー17:00 ※短縮営業
場所:庭ギャラリー