森とおもちゃ

庭ビルでは、木製のおもちゃをたくさん扱っていますが、森ではおもちゃが登場する場面はまずありません。何は無くとも、こどもたちとたっぷり、ゆっくり過ごすことができます。それに、ゴロンと転がるだけで五感全てが生き生きと動き出します。枯葉の音や香り、大地や大気の温もりや湿度、鳥のさえずりや小さな虫たちの動く音、風が木々を揺らす音、舞い落ちる落ち葉たち、自分の身体がふっとそれと重なり合うような一体感、まあ、いろいろなことが思ってる。巨大な有機体の中にいるみたい。室内とは全然ちがいます。
僕にとって「おもちゃ」って、森で起こってることや感じてることを(ある一定の方向へ)デザインして、季節や時期を問わずにいつでも味わえるように「モノ」に落とし込んだもの、もしくは、森で楽しかったことを家の中でも繰り返し遊びたい、という願いを叶えるものなのかもしれません。森は、たくさんの遊び場や自然物(っていうか自然物の塊が森ですよね)が、季節ごとに様々な姿を見せてくれます。なかなか、森みたいな遊び場は森以外では見当たりません。が、森を感じる遊び場ってのをコーディネートできるようになりたいなと。今朝、森で過ごしながら考えていました。