やかまし村の子どもたち

 

やかまし村は、北屋敷・中屋敷・南屋敷の3軒からなるとってもちいさな村です。この村には、こどもが6人います。その6人のこどもたちのことが書かれているやかまし村シリーズの第1作目(続編でオッレに妹が生まれるので増えますけどね……)。

幼い頃、映画化された映像を何度も見てました。アンナのことを可愛いなぁと見てましたね。懐かしくなり調べているとオッレの妹シャスリン役のTove Edfeldtさんが現在35歳。うーん、年が近い。

こどもが経験している日常の出来事は家庭環境によってかなり違います。 経験の幅とでもいいましょうか。それはこども自身にはどうにもできないことですが、家庭だけでもどうにかすることは難しいもの。でも、3家族が集まるとどうにかなるかも……。

やかまし村のこどもたちは、3軒しかない村ですが、みんな家族みたいで楽しそう。一緒に食事をしたり、お祝いしたり、おでかけしたり。それぞれ3家族の様子を知るだけでもこどもたちにとっては、経験の幅を広げる貴重な体験。どうやら、庭ビルは、家族よりは少しおおきなやかまし村のようなものを目指してるようです。

 

やかまし村の子どもたち
アストリッド・リンドグレーン・作 / 大塚勇三・訳
岩波書店 / 2005年発行(文庫版)