パパはジョニーっていうんだ

『パパはジョニーっていうんだ』

この絵本のタイトル。男の子が出かけた先で出会う人にパパを自慢するセリフです。「きょうはパパといっしょなんだ。ジョニーっていうんだよ」。ジョニーのお母さんとお父さんは一緒に住んでないので、ジョニーがパパに会うのは久しぶり。だから、パパと一緒にいれるってことがとっても嬉しくて、「今日はパパと一緒なんだ。これがぼくのパパなんだ」ってみんなについつい紹介しちゃうんです。こどもが自慢したくなるお父さんってカッコいいですよね。

僕も確かに父親なのですが、どういうお父さんになったらいいのか迷いながらいると、こどもたちはどんどん成長していってしまうので、気がついたころには機を逃してしまいます。こどもの成長に置いてけぼりにされっぱなしです。

小学生のころ、友人の家に遊びにいくとだいたいの場合、父親は仕事に出かけていて会うことはないんですけど、時たま出会う友達のおとうさんは、ずいぶん自分の父親とは違う風に見えたものです。さあ、こどもには僕はどんな父親に見えているんでしょうか。

 
パパはジョニーっていうんだ
ボー・R・ホルムベルイ・作 / エヴァ・エリクソン・絵 / ひしきあきらこ・訳
BL出版 / 2004年発行