ドームがたり



8月に紹介したい1冊ですが、 明日は庭ビルにアーサー・ビナードさんが来てくれる日なので、この本を紹介します。「ドキッ」とすること。それって、何かが隠れている、もしくは、隠されている時が多いです。でも、それって大切なことに繋がっているから「ドキッ」ってするんじゃないかなと。
こどもに読むときに、読み手がちょっと「ドキッ」する絵本ってあります。これもその1冊。それは、原子爆弾の悲惨さ(悲しくて惨めなこと、痛ましいこと)をしみじみと語りかけられるからです。それと同時に人間の浅はかさも……。抗いがたく、しかし、抗わざるをえない、そういう悲しさです。
そして、この絵本の主人公「原爆ドーム」が生き物たちの心配をしているように、なんとも表現し難い不安が押し寄せてくる。だから、「ドキッ」としちゃうんです。でも、そういうことだからこそ、こどもと分かち合っていかねばならないのかもしれません。不安は覆い隠すと、どんどん膨らんでいくばかりですから。

ドームがたり
アーサー・ビナード・作 / スズキコージ・画
玉川大学出版部 / 2017年発行

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