はじまるよ


絵本を読んでいて、あかちゃんと「通じ合う」と感じることがあります。僕とこの人はどうやら同じことを感じているな、と。同じ気持ちを共有したり、通じあったりすること。気持ちが1つになる(一体になる)こと。この感覚って五感で感じるもの。生まれたばかりの小さい人だけど、同じ気持ちを共有できるのって、とても不思議に感じます。 

大人同士だと、感覚的に気持ちが通じ合わない人ってわかりますよね。わかっているようで、実はわかっていなかったり、話しているうちに違和感を感じたり。大人の場合は、多くの部分を言語に頼りがち。でも、言葉をまだ使えないあかちゃんだったら?

僕にとって、「気持ちを分かち合うこと」って、とっても心地良いこと。言葉が通じなくても、目を見て、身振り手振りで、気持ちは十分に伝わります。そして、気持ちを共有しながら、あかちゃんは社会を知っていきます。

熊谷守一の絵をあかちゃんと眺めるなんて、すごい本がでたな。と、即購入した1冊。あかちゃんが絵画の良さをわかるかどうかって? 美しいものを美しいと感じる。それって年齢には関係ないことで、それを感じる心を使っているか、誰かと分かち合っているかどうか、ってことだろうなと。生まれたばかりの小さな命は無条件に美しい。

 

はじまるよ
熊谷守一・絵 / ぱくきょんみ・文
福音館書店 / 2017年発行