バーンロムサイは夏の服。チェンマイはほぼ1年中夏なので年間通して服が売れるのですが、冬の日本では売上がグッと落ち込みます。夏へ向けて3月から日本各地で開催される販売イベントの告知が始まりました。
妻がバーンロムサイに関わり始めて2年くらい経ちます。少しずつですが彼女の味が出せるようになってきているようです。他人が立ち上げたブランドに飛び込んで、彼女らしさとバーンロムサイらしさの接点を見つけて形にしていくのはとても大変そう。でも、その姿を横で見ていると、何が彼女らしさなのかが確認できて面白くもあります。自分の感覚だけを信じてやりたいようにやってきた自身のブランドとは違い、今は「それはバーンロムサイらしくない」というような周囲の声も聞こえてきます。僕が d で経験していることとよく似ています。結局僕は d の本部業務から手を引いて、自分の店とデザイン会社に戻ってきましたが、妻にはもう戻るところがありません。僕が超えられなかったラインを越えて、彼女はバーンロムサイを彼女自身のブランドにしていくのでしょうか。