昨年の10月に庭しんぶんの1周年を振り返ってみようと庭しんぶん展を催しました。そのときに、会場に「編集長の部屋」を再現したのですが、その時の後遺症がいまだ残っています。その時に持ち出した本を、自宅に戻そうと思っても、すでに入る場所がなく戻せない状態が続き、自宅と庭ビル内の数ヶ所、それに実家の物置と、いたるところに本が散らばり、どこにどの本があるのか、混沌が深まるばかり。どうも調子が悪く、落ち着かないなぁと原因を探ると、おそらく本棚の乱れだろうという結論に至ったわけです。「本棚の乱れは、こころの乱れ」などという標語を掲げて、先週末にようやく手をつけ始めました。半日の予定が1日かかっても終わらず、結局整理が終わらない本はダンボールと棚に押し込めて残務整理は続きます。
仕事柄、本は増えていく一方で、資料的に持っていたい本も多くあり、それを整理しながら、自宅の本棚を心地よい状態に保つのは困難。資料として家の外にまとめて管理するものと、自宅の本棚に入れておきたい本をどう分類していくのか。難題です。しかも、資料室のような場所はまだ、ないわけでして……(ほしい)。整理整頓しながら、心地よい本棚のあり様を模索中です。
僕が本の収納に関して、大きく2つに分けるとしたら、「背表紙が見えるか見えないか」です。本棚に本を入れると背表紙がみえる。読まなくても、そこに本があることを日常的に意識します。一方、ダンボールに詰め込むなど背表紙がすぐに見えない状態にすると、本の存在を日常的に意識する機会がほぼ失われてしまう。だから、背表紙が見える状態で整理しておきたいんです。僕は、日常的に本を探してますからね。自宅の本棚の脇には、背表紙が見える状態で絵本が詰め込まれているりんご箱が積み重なっってます。自分の生活を支える本棚、こどもとの生活を楽しむ本棚、見てるだけで愉快になってくる本棚、いろんな本棚が作れるはずです。まずは、自宅の本棚の乱れを整えつつ、本棚をつくるという楽しみを堪能中。僕には目指している本棚があります。それは、こういう楽しみを積み重ねた先にしか辿り着けない未来です。楽しみだなぁ。