12月のはじまり

雪が少ない。が、そろそろ、納屋に置いてあるじゃがいもたちを、凍らない場所に移動してやらねばいけない。凍ってしまうと味が落ちる。わかっていても、師走。仕事に追われて、保存が後回しになってしまうのです。ただ、たとい保存に失敗したとしても、いつでもどこでも食べ物が手に入る状態はありがたい(笑)。

かつてならば各家庭に貯蔵庫があり、冬を越すための食糧がストックされていたのかもしれない。ただ、いまとなっては、日本のみならず世界中から食べ物が絶えず流れ込んでくるのだから「地球そのものが自分の貯蔵庫なのではないか」と、思い込んでもおかしくない有り様。おそらく、気がつかないうちに、多くの人がそう思い込んでしまっている。だって、自分の貯蔵庫が空っぽのままでも、そう不安にならずに生活することができるわけで、お金があればどうにかなると思っている。


自分たちで野菜をつくって、保存をし、工夫しながら長期間にわたって食べようとする人たちは、それなりに苦労をする。数百円支払えば手に入れることができるのだが、あーだこーだ考えながら、少しでも長い間、しかも美味しく食べられる方法を探している。一体何のために?

なんか自分が手を伸ばせば届く範囲で、ものごとが収まっていると安心するんですよね。ぼくの場合。かといって、狭いところで閉じこもっていたいわけじゃなく、

12月は、募集を見てこどものとも社に入社してくれた新人と一緒に同行していることが多くなりそうです。よい月でありますように!