春がやってくる

まだ、大地は雪に覆われておりますが、気のせいか、最近、春の気配を感じることが多くなっています。陽気のせいなのか、あまりに大雪のため春の到来を強く願うあまりの錯覚なのか…。
こんな厳しいなかでも鶏たちはたくましく生き延び、日が長くなるにつれて、卵の卵量も増えてきました。冬至が過ぎ、日は長くなるが寒さが厳しくなるという相反する事態にも、彼女らは、確実に春の匂いを嗅ぎとっているようです。

産業的に卵を産むように改良された鶏たちですら、春に向けて本能的に卵の量が増えていくというのに、僕は春への準備が追いつかず。野生の本能はどこへ行ったのやら……。畑に植えるものの計画がいまだ白紙状態なのです。息をするように季節ごとになすべきことができるといいのですが、なかなかそうはさせてくれません。

畑の準備もさることながら、目の前のこどもは待つことをゆするようなそぶりは一切なく、どんどん成長していきます。ぼくが追いつけない!むしろ、大人が0歳児にひっぱられている……。

いや、もしかすると、その方が健全なのかもしれません。必死に走らないとこどもに追いつけないほうがいいのかもしれない。いや、ただ、畑の計画はないと、みんな戸惑うので、せめて、見通しだけでも……。季節にもこどもにも追われるばかりです。