Q、サンタクロースはお父さんですか? (小学1年生男子)
A
100年後のバージニアへ
はじめに、小学生にぴったりの2冊の本を紹介します。1冊目は『サンタクロースってほんとにいるの?』(福音館書店)、2冊目は『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)です。僕の娘が1年生の時、どうしてもサンタクロースに頼みたいプレゼントがあって手紙を書きました。けれどもその日サンタクロースは来ませんでした。娘は来なかったサンタクロースを「次の朝まで待つ」、と言いました。それは1冊目の本に、「来ない家もあるのは、病気の子のところで朝までいたから」とあったのを覚えていたのです。家には1度もサンタクロースが来たことはありませんでした。それでも娘はサンタを待っていたのです。
2冊目の本は100年前にニューヨークに住むバージニアという8歳の女の子が、お父さんに質問したら、「ニューヨーク・サン新聞に聞いてごらん。新聞社がいると言ったらそりゃたしかにいるんだろーよ」と言ったので、バージニアは新聞社に質問しました。その答えが本になったのです。君の質問はバージニアとは少し違います。友だちが「サンタクロースはお父さんなんだよ」と話しているのを聞いて、君の中に生まれた疑問かもしれません。君は庭しんぶんに聞けば、お父さんか、本物のサンタクロースか答えてくれると思ったのですか? 確かに、こどもを持っている大人はサンタクロースになりたがります。こどもを喜ばせたいからです。
ここで2つの方法を教えます。どちらかを選んでください。1つ目は、今年もサンタクロースが来ると信じること。2つ目はお父さんに、「お父さんでしょ?」と聞くこと。君にその勇気があればです。私たちは見たり、聞いたりして確かめるわけですが、信じるという方法でなければ確かめられないことがあります。君自身の問題です。これが君への答えです。