かさじぞうの絵本はたくさんありますが、僕が思い浮かべるのはこの一冊。まさに日本の昔話だなぁと感じさせてくれます。かさじぞうならどれでも同じってことはないので、ぜひこの本を選んでほしいなぁ。 瀬田貞二 再話 / 赤羽末吉 画      

死んでほしくない大切な命が、とても理不尽な理由で死んでしまうことがあります。どんなに死なないでほしいと願っても、叶わないことがあります。とても悲しいし悔しいけど、自分の力ではどうにもできないこともあるんだ。モンゴルに伝わる楽器、馬頭琴の由来。少年と馬のお話。 大塚勇三 再話 / 赤羽末吉 画

さてさて、カエルにおへそってついていたかな？ 不思議なおへそをもつ「おへそがえる・ごん」の物語。古い絵巻物みたいに、墨で引いた流れるような線。それもそのはず、日本でもっとも古い漫画ともいわれる「鳥獣人物戯画」みたいな絵本をつくろうと、赤羽末吉さんが作ったのがこの絵本です。鳥獣人物戯画は国宝になっている昔々の絵巻物です。 幼い頃、おもしろくて何度も読んでもらった記憶がありますが、言葉もテンポよく、物語自体もどんどん進んでいくので、読んでいるほうも、何となく乗せられてきてしまう。物語が全部、台詞の掛け合いで展開していくからでしょうか、とっても落語っぽいんです。息子に読んでいると、途中で「ぷっ」と吹き出す場面にも出くわすので、こっちまでうれしくなっちゃうのです。日本の昔話絵本といえば赤羽さんが真っ先に思い出す。 このシリーズ、3巻セットですが、今回（2020年）の復刊は7年ぶり。たまに、復刊してすぐに品切れるというパターンを繰り返しているのです。ですから、もしまだ持っていない方は、この機会を逃さぬよう、お見知り置きくださいませ！ぼくは、ごんの「えばるな　にんげん！」というセリフがとっても好きです。 赤羽末吉 さく・え

山姥に馬をすっかり食べられてしまいました。捕まったら食べられてしまうので隠れたら、そこはなんと山姥の家でした。そこから逃れるために知恵を使います。そこでねずみのおしっこの温かさを理由に……。   おざわとしお 再話 / 赤羽末吉 画  

生きていくためのいろいろな知恵が隠されている昔話。そこにもヘビが登場します。どれか一つと思ったのですが、せっかくなので全五巻をそのままご紹介。不思議な謎に満ちたお話もあって読み応えあり。   おざわとしお 再話 / 赤羽末吉 画

昔話と聞いて、頭の中に思い浮かぶのはどんなイメージでしょうね。アニメーションが思い浮かぶ人もいるかもしれませんが、ぼくはこの絵本の場面がパッと思い浮かぶのです。美しい！ 矢川澄子 再話 / 赤羽末吉 画  

鬼があまりにもみんなのへそを取っていくので、和尚さんが一計を案じます。そして、まんまと捕まってしまう鬼。「えっ!?」という展開と、鬼にどこか愛嬌があって、何度も聞きたくなります。   渡辺茂男 さく / 赤羽末吉 え

ほとんどの人にとってなじみ深いであろう桃太郎。同じ桃太郎でもいろんな本が出ていて、内容も違ったりしますが、まずはこの桃太郎に出会ってほしいなと思います。松井直さんの文章も心地よいのです。   松居直 文 / 赤羽末吉 画