おいしい料理をつくり、食べることに、命をかける料理人ガブルくん。こんな料理人が台所にいたら、毎日の食事が楽しみです。ガブルくんの家はいつもにぎやかで、おいしいものがあふれています。そんなガブルくんが、手に入れたいと思った「チョコラボンボンの実」は、100年に1度しか実をつけない幻の食材。日本では、いつでもどこにでも食べ物があるよう に見えますが、それを保つためにたくさんのエネルギーを費やしています。電気やガソリンが1日でも途絶えると、あふれていた食べ物もあっという間に消えてしまいます。料理って、食材を調達するところから、調理すること、そして加工や保存までが含まれた、命をつなぐための 「営み」です。ガブルくんは薪で煮炊きしているし、食材もたっぷりありそう。生きるための台所には、畑が見える生活感があって、その地域の風土や文化、料理人の暮らしぶりが垣間見えるので、見ているだけで楽しい。ガブルくんの台所は素敵です。
高谷まちこ
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