冬鳥速報2020 ヒメクビワカモメとアカアシミツユビカモメ


 

大きく発達した低気圧が、太平洋を北上していく中、天気図や気象予測サイトを見て、私たちはある鳥を探しにいく決意を固めました。その鳥は普段洋上で生活しているため、沿岸から観察するのは容易ではありません。しかし、海上を大きな低気圧が通過すると、はるか遠方の洋上から風に押し流され、岸から観察できる距離に飛来するチャンスが訪れます。この日の条件はバッチリでした。前夜に観察予定地へ到着、当日は朝から迎え撃ちます。予報は当たり、段々と風が強くなってきました。とうとう11時過ぎに本命が登場!「ヒメクビワカモメ(右)」と「アカアシミツユビカモメ(左)」です。
彼らは強い風にあおられながら、必死に岸沿いを飛んでいきます。このような光景は滅多に見られません。終わってみると、観察できたアカアシミツユビカモメは93羽、ヒメクビワカモメは6羽でした。また来季も低気圧が近づくと、天気図とにらめっこし、この2種類の動向に思いを巡らせることでしょう。

 

 

先崎啓究・先崎愛子
道内を中心に全国を飛び回るフリーの鳥類調査員。現在、岩見沢市を寝ぐらに夫婦で活動中。
好きなタカはクマタカ(愛子)、チュウヒ(啓究)。道央鳥類調査グループ。