【第2羽】なにを食べるくちばし?

庭しんぶん27号(2019年11月)掲載の「なにを食べるくちばし?」。何問正解しましたか? 庭しんぶんには掲載できなかった解説を、こちらに掲載します。どうぞお楽しみください。

問題
みんな少しずつ違う、鳥のくちばしの形。くちばしを見れば、その鳥が食べるものがわかります。どのくちばしが何を食べるのかな?

 

【答え・解説】

〈インドガン ー 草〉
平べったいくちばしは、短い草を食むのにとても便利。草の先をくわえて引き抜くと、ついている小さな種子を集めて食べることだってできます。

 

〈オオタカ ー 小鳥〉
不幸にもオオタカに捕まってしまった小鳥などの獲物は、短く鉤型に曲がった鋭いくちばしで全身の羽毛を引き抜かれます。丸裸になった後は、器用に肉を引きちぎられて胃袋の中へ。

 

〈タンチョウ ー デントコーン〉
長いくちばしは泥の中にすむ昆虫や、水中にすむ小魚、両性爬虫類を捕まえるのに適しているだけでなく、地面に散乱したデントコーンの1粒1粒だって、器用についばむことができます。

 

〈カナダカモメ ― 魚〉
特段小さくもなく、大きくもないくちばしは中途半端でしょうか。いえいえ、浜に打ちあがった魚の死肉をついばむにも、空中から水中にダイブして活きのいい魚を捕らえるにも、ちょうどいいくちばしなのです。

 

〈ハリオシギ ー ミミズ〉
細長いくちばしは、土の中に簡単に差し込むことができます。地中深くに潜っているミミズの動きをくちばしの先で敏感に察知し、しっかりと挟んで引き上げる狩りの様子はお見事です。

  

先崎啓究・先崎愛子
道内を中心に全国を飛び回るフリーの鳥類調査員。現在、岩見沢市を寝ぐらに夫婦で活動中。
好きなタカはクマタカ(愛子)、チュウヒ(啓究)。道央鳥類調査グループ。