リンドグレーン・コレクション 長くつ下のピッピ
長くつ下のピッピシリーズ、イングリッド・ヴァン・ニイマンの挿絵と新訳による1作目。
ピッピを読んでいると、小さい頃、大人の話についていけなかったことを思い出しました。言葉の意味がわからないと、その先の会話はよくわからなくなるし、〈おとなの社会〉のことも全然知らないから、話が見えてこない。でも、年をとると不思議とそれがわかるようになって、いつのまにか大人になってました。ぼくはピッピのことが好きです。ぼくがいいなぁと思うところは、彼女なりの理屈がきちんとあるところ。 彼女は〈おとなの社会〉では、受け入れられないことばかりしちゃいますけど、彼女自身、つまり〈ピッピの社会〉では、きちんと筋が通っている。よく知らない〈おとなの社会〉を理屈もわからず、押し付けられると窮屈ですもんね。大人の理屈って、よくわからないことばかりだし。 ピッピを生み出したリンドグレーンのことを調べると、もっとよくピッピの生い立ちが見えてきま す。ぼくはこのシリーズを「こども独立宣言 」なんじゃないかと思っています。いつか、このことについて考えてみてほしいなぁ。
アストリッド・リンドグレーン 作 / イングリッド・ヴァン・ニイマン 絵 / 菱木晃子 訳
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出版・販売元: 岩波書店