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不思議さの原因はどこに?

 

どことなく不思議な物語。その不思議さを読みながら考えました。プロイスラーといえば、『大どろぼうホッツェンプロッツ』。比較すると本作はずいぶん感じが違う。「あれ? ここどうなってるんだ?」という物語の因果関係の曖昧さ、説明されていない余白がたくさんある(ドイツの文化や風習を知らないからかもしれませんが……)。だけど、ぐんぐん読み進めてしまうんですよね。そこが不思議の原因。でも、細かい辻褄なんてのは、頭の中で理屈っぽく理解してるだけで、ぼくたちの日常にはもっと曖昧模糊としたリアリティがある。そういう生々しさが描かれているから、引きこまれちゃうということなのかもしれません。そういえば、昔話とか伝承も同じような不思議さがあるなぁ。

プロイスラー 作 / 中村浩三 訳

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