5月11日(火)から岡碧幸(おか みゆき)さんの個展〈箱を掃き、庭を作る〉を庭ギャラリーで開催。日常的に使われているメールやLINEなどのデジタルコミュニケーションツール。「あっ!これあの人に伝えたい!」と思った瞬間に送信できるからとても便利です。でも、文字や絵文字、限られた種類のスタンプを用いたコミュニケーションでは、用件は伝わるけれど何かこぼれ落ちているのでは??実は、温度や匂い、雑音など、意図していない周囲の情報が共有されることが大切なんじゃないか?岡さんは、私たちの暮らしを便利にするなかで、抜け落ちていくもの見つめ直します。例えば「塵」。本来は、堆積して、微生物に分解され、土に還るはずの塵ですが、アスファルトに敷きつめられ、清潔さを追求する都市生活では不要なものとして忌み嫌われます。そんな「不要なもの」と思われている塵が、情報伝達に便利な絵文字になったら、どんな風に見えるでしょう。
岡碧幸個展
〈箱を掃き、庭を作る〉
2021.5.11.Tue ー 5.22.Sat
Miyuki Oka Exhibition
sweep the box, make a garden
岡碧幸個展
〈箱を掃き、庭を作る〉
2021年5月11(火)ー5月22日(土)
岡碧幸(おか みゆき)
アートとエクスペリエンスデザインの分野で活動します。環境生命地球化学(北海道大学)と情報体験デザイン(ロイヤルカレッジオブアート、RCA)を専門としていました。技術による物質や現象の情報化に焦点を当て、都市生態系と自然生態系、生命と非生命、自己と他者などの関係性を探るプロジェクトを行います。作品は主に、ささやかに動くシステムと自然・人工物を組み合わせたインスタレーションや映像の形態を取ります。