『ぼくが ふえを ふいたら』
刊行記念原画展

2021.3.2.Tue ー 3.27.Sat

目に見えない「音楽」を描く

阿部海太さんの新作絵本『ぼくが ふえを ふいたら』(岩波書店)の油彩原画が庭ギャラリーにやってきます。読んだ後、そっと目を閉じて耳を澄ましたくなる絵本です。形のないものを描きたいと考え続けているという阿部さん。暗めの色彩に明るい色で描かれた動物たちはまるで光を放っているような美しさがあります。みなさんにはどんな音が聞こえてくるでしょうか。原画の前で耳を澄ませてみてください。絵本原画のほか、庭ビルでの展覧会のために描き下ろした作品の販売も。

原画展開催中、阿部海太さんを講師にお招きし、ワークショップも開催しますのでぜひご参加ください。イベント詳細・予約は下記フォームから。

原画展期間中ワークショップ
〈音の絵本を作ろう〉

大きな音、小さな音、かたい音、柔らかい音、冷たい音、暖かい音、寂しい音、楽しい音……。いろんな音を鳴らして、聴いて、それをもとに絵の具で自由に絵を描きます。描けた絵を、その場で製本した本に貼り付けて、自分だけの「音の絵本」を作ります。作者 阿部海太さんを講師に、手と目と耳、全身で「音」を感じる時間です。小さな子も大きな子も、お気軽にご参加ください。

2021年3月6日(土)
11:00〜 / 14:00〜 各回約90分
定員:各回15名 / 参加費:1,000円【完全予約制】
対象年齢:3歳以上(未就学児は付き添いの大人1名無料)
※絵の具を使うのでエプロンをご持参いただくか、汚れてもいい服装でお越しください。
©︎加納千尋

阿部海太(あべかいた)

絵描き・絵本描き。1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、神話や根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。私家版として刊行した絵本『みち』(あかね書房)が注目を集め、新装改訂版『みち』(リトルモア)が刊行される。その他絵本に『みずのこどもたち』( 佼成出版社)、『めざめる』(あかね書房)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)などがある。WEB:kaita-abe.com Twitter:@abekaita


阿部海太 / 岩波書店 / 2020.11刊行

ぼくが ふえを ふいたら

「フルーフルー」という笛の音に呼び集められた動物たち。彼らは、思い思いの音を重ねていきます。それら音が重なり、交じり合って、ひとつの音楽が奏でられていきます。ぼくが吹いた息が音をつくりだし、音が仲間をつくりだし、仲間が音楽をつくりだす。音の始まり。虫の音、風のささやき、川のせせらぎ、木々のざわめき、絶えまなく打ち寄せる波の音。描かれてはいないはずの音までが聞こえてくるようです。まるで地球が奏でる交響曲。


庭ギャラリー

札幌市中央区大通西17丁目1-7庭ビル2F

OPEN 11:00 ー 19:00 / CLOSE 日・月

TEL 011-302-3333 / MAIL hello@niiiwa.com