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庭しんぶん #107
¥110
PEOPLE ピトシャン・ピトショを知っていますか?めんどくさがりだけど、機転のきくフランスの少年で、『ふくろにいれられたおとこのこ』(福音館書店)の主人公です。「あ、彼のこと知ってるよ!」って人もいるかもしれませんね。だって、一度出会ったらなかなか忘れられない魅力的な少年ですもの。でも、彼のことを知らない人もいるかもしれないので、ご紹介いたしましょう!ピトシャン・ピトショをめぐる冒険だます者、だまされる者まず、ピトシャン・ピトショ(Pitchin-Pitchot)という名前ですが、南フランスで話されていたオック語系の言葉で「小さい子」を意味する近い語があり、「ちっちゃな子」「ちびっこ」という響きがあるようです。その土地の面影を持った、まるでこどもたちの代表みたいな名前です。物語のはじまりはこうです。彼は少しのお金を拾います。それで何を買うか考えて、食べるのが楽ちんないちじくにしました。窓辺で食べていると、ひとつ、ぴょんと手から飛び出して、庭に落ちました。すると、それがたちまち大きな木になってたくさん実をつけました。そこへ鬼がやってくるのです。こどもを食べる鬼です。人間をやっていると、誰かに食べられるという恐怖を感じることはないでしょう。もちろん、ピトシャン・ピトショは捕まらないようにするのですが、鬼は枝に命令して、彼を袋に入れてしまうのです。「そんな方法ずるい!」って思うのですが、こういうずるいことを大人はこどもによくやっている気もします。家から連れ去られてひとりぼっち。でも、ピトシャン・ピトショは、鬼から逃れるだけではなく、しっかりと仕返しをする賢い少年なのです。(Susumu Fujita)▶︎「フランス民話 ふくろに入れられた おとこのこ」山口智子 再話 / 堀内誠一 画福音館書店 / ¥990 CHILDCARE 思い出をきれいに編み直す 子育てのヒント道ばた植物で、シールをつくろうシールが流行っているみたいですが、こんなシールはどうですか? 散歩中に見つけた草花を、透明テープではさんで「植物シール」にしてみましょう。テープで密封されるので色が変わりにくく、1カ月ほど経つと、中の植物は少しずつ乾燥していきます。おさんぽの途中で、足元をじっと見てみましょう。春には柔らかかった葉っぱが、夏にはぐんぐん背を伸ばしていたり、同じ場所に違う花が咲いていたり。季節ごとに姿を変える雑草を集めて、シール帳に貼っていくと、小さな植物図鑑のようになります。(Manami Ishida)7月に見つけやすい草花 カタバミ ノラニンジン シロツメクサ・アカツメクサ ヒメジョオン アザミ(トゲに注意!) クサフジ カラシナ HEALTH 自分だけの声 音を聞く耳 体の不思議声が変わること大人になると、どういうわけか声が変わります。「声変わり」です。その理由を解明してみよう。声は、首の前側にある喉頭という器官で生まれる。喉頭は「のどぼとけ」のあたりにあって、そこに声帯がある。声帯は左右一対のひだのような組織で、息が通ると細かくふるえる。このふるえが、声のもとになるんだ。声は、声帯の長さや厚さ、張り具合によって変わる。短く薄い声帯は高い音、長く厚い声帯は低い音が出るというふうにね。(Susumu Fujita) ...
庭しんぶん #108
¥110
NATURE 星がめぐる大いなる宇宙空を見上げよう!小さな塵が光る夜毎年夏になると、三大流星群のひとつ、ペルセウス流星群が姿を表す。今年は8月12日夜から14日夜明けにかけてたくさんの流星が見られるらしい。しかも「当たり年」で、13日が新月なので月明かりに邪魔されず、きれいに見られる可能性が高いんだって。12日、21時過ぎくらいから流星が表れはじめて、夜中から13日夜明けにかけて一番多く見られる予想で、多いときは1時間に30以上もの流星が見られるかもしれない。そもそも流星群ってなんだと思う? 流星、つまり流れ星の群れなんだけど、その正体は宇宙空間にある、ほんの数ミリメートルにもみたない小さな「チリ」なんだ。地球が一年をかけて太陽の周りを回っている通り道には、そのチリが多く集まっているところがあって、そこに地球が飛び込むと、チリは秒速60km(日本列島をわずか50秒で縦断できてしまうくらい速い!)で地球の大気圏に突入する。超高速で移動することによって、チリと空気が激しくぶつかって光輝き、地上から100kmあたりを光の筋となってかけ抜けていく。それが私たちが見ている流星群なんだ。一年に一度の特別な夜。星をゆっくり待ちながら夜更かしするのもいいかもしれないね。(Konomi Horiuchi) COLUMN ねぇ、勉強した方がいいの?学びたいけど学べない教科書の言葉が難しすぎる、学校に行くことができない、勉強を教えてくれる大人がいない。あとは、少し世界に目を広げると、学校がない場合もある。そんなふうに学ぶチャンスが圧倒的に少ないこどもたちがいる。「勉強したくない」のではなくて、「勉強したいけどできない」こどもたちは、思っている以上に多いだろう。僕も、勉強も学校も苦手だったなぁ。2024年度の小中学校の不登校は35万人を超えて、過去最多を更新中。たとえ、学校に行けなくても、何かを知りたいっていう気持ちは、誰にでもある。それに、授業とか教科書とかじゃない勉強の方法もある。だけど、学ぶ場所がなかったり、助けがなかったりして、学びたいけど、学べないってことがあるんだよね。 (Susumu Fujita) BOOK 戦争しない日本が戦争をしないことを決めて80年が経ち、81年目に入りました。日本の憲法は、戦争放棄を掲げた平和憲法です。 人間同士が殺し合う戦争をどうやったら防げるか。これは超難問です。だって、いつもどこかで戦争が起こっているんですもの。 君たちが生きている間に戦争が起こらないように、終戦100年を迎えることができるように、戦争とは何か、どうやって起こったのか、あのとき何があったのか。そこに、目を向けてみよう。(Susumu Fujita, Chigusa Kawakami) 「うつくしい!」 「ヒロシマ 消えたかぞく」 「ブラッカムの爆撃機」 「いわたくんちのおばあちゃん」 「約束 「無言館」への坂をのぼって」 「いま、日本は戦争をしている 太平洋戦争のときの子どもたち」 「へいわとせんそう」 「子どもたちへ、今こそ伝える戦争 子どもの本の作家たち19人の真実」 「世界中のこどもたちが」 「イマジン」 CHILDCARE 身の回りの世界をのぞき見る紙粘土でスタンプをつくろう身のまわりにあるものをよく見てみると、でこぼこ、しましま、つぶつぶなど、いろいろな模様が隠れています。紙粘土を押し当てて、その形を写し取り、オリジナルのスタンプをつくってみましょう。植物の葉っぱ、おろし金、しゃもじ、ザル、ひも、鍵、コード、うちわ……。いつも使っている道具も、スタンプにすると意外な模様に変わります。家の中やお散歩の途中で、気になる形を探してみましょう。紙粘土は、失敗しても丸めれば何度でもやり直せます。どんな模様ができるのか、押してみるまでわからないところも楽しみのひとつです。(Manami...
庭しんぶん #109
¥110
CHILDCARE 草花にやさしくふれてみる大きな葉っぱでお面をつくろう 道ばたを歩いていると出会う、顔がすっぽりれそうなくらい大きな葉っぱ。そんな葉っぱを見つけたら、そのままお面にしてみましょう。 葉っぱを顔に当てて、目はこのへん、鼻はここかな、と場所を決めたら、ちぎってを開けるだけ。お気に入りのお花を見つけて、葉っぱに小さな穴を開けてを差しんだらアクセサリーに。ススキがあったらのヒゲにもおすすめです。(Yasuko Shudo, Manami Ishida) NATURE 今、私たちは氷河時代を生きている海の秘密今、僕たちは「氷河時代」のまっただ中に生きている。海の温度は上がっているから、「えっ、なんで?」と思うかもしれない。でも、大きな時代区分でいうと、南極やグリーンランドなどに、大陸ほどの巨大な氷の塊(氷床)が存在する時代は「氷河時代」なのだ。僕たちは、その氷河時代の中にある、比較的暖かな「間氷期」を生きている。 約1万1700年前に始まったこの氷河時代は「完新世」といい、人類にとっては気候が比較的温暖で、農耕が広がり、文明が生まれ、都市がつくられていった。約30万年前に現れたとされるホモ・サピエンスの歴史から考えれば、僕たちは、ずいぶん穏やかな地球の上で暮らしてきたことになる。 (Susumu Fujita) COLUMN 歳をとると、どうなるの? 敬老の日には何をする?おじいは何度でもよみがえってくる私のおじいは、昔から賢くて働き者で、畑仕事も料理も掃除も洗濯も、なんでも自分でやる人でした。 80歳の時、膝が悪くなり手術をしました。元気に歩いて帰ってきました。今度は85歳で大腸がん。「さすがにもう歳だからね」と家族みんなで覚悟しましたが、人工肛門になって元気に退院してきました。90歳の時には脳の血管が詰まり入院。「さすがにもう歳だからね」と覚悟しましたが、また元気に退院してきました。その後も、心臓の血管が詰まった、脳の血管が詰まった、と何度も入院するたびに、「さすがにもう」をくり返しましたが、そのたびに元気になって帰ってきました。(Manami Ishida) BOOK おじいちゃん、おばあちゃん誰もが、歳を重ねて、おじいちゃんかおばあちゃんになる。 君は、どんなおじいちゃん、おばあちゃんになるんだい? こんなふうになれたらいいなぁって人は、近くにいるかな? 絵本や昔話にも、出てくるよね。その中から、いく人かご紹介しましょう。(Susumu Fujita, Chigusa Kawakami) 「ぼくのおじいちゃん」 「西の魔女が死んだ」 「エンソくん きしゃにのる」...
庭しんぶん #110
¥110
COLUMN おばけにはおばけ、恐怖には恐怖で立ち向かえ!怖いって、どこからくるの?かぼちゃをもらったが、何をつくろうか迷ったまま玄関にあります。煮物やスープ、天ぷらもいいし、片栗粉と混ぜてかぼちゃ餅にしてもいいかもしれない。いろんな種類があるし、味も違うからなぁ。とりあえず、ザクっと切って、圧力鍋で蒸してみようかしら。 かぼちゃをくり抜いてランタンを灯すと、ヒトの頭みたいで怖いけど、この怖いって感覚は、不思議ですよね。何が怖いんだろう。だってさ、あんなふうに頭が光ってるヒトなんていないじゃない。奇妙なもので、怖いものを寄せつけないようにしてるのかしら。ただのかぼちゃなのにね。 それにしても、かぼちゃが、かぼちゃらしく描かれている平山和子さんの名作「やさい」。こういう絵本、やっぱり好きだなぁ。人間らしい生活感があるもの。このかぼちゃを見て怖いって思う人はいないよね。でもさ、怖いものって、魅力的でもあるんだよなぁ。by Susumu Fujita SOCIETY 川の向こうは北朝鮮歩こう、出会おう、旅をしよう!D&DEPARTMENTのソウル店が移転して再オープン。夏休みが始まる前日の息子を誘って、オープニングパーティに行ってきました。開店をお祝いした翌日、半日自由時間ができました。「どこか行きたいところある?」と息子に尋ねたところ、「北朝鮮が見てみたい」と。何度も韓国を訪れているけれど、国境へ行こうと思ったことはなかったなぁ、さすが中学生。 いくつかある国境スポットの中から、行きやすそうな「鰲頭山統一展望台」を目指すことに。一緒に行きたいという友人の息子も連れて、3人で国境を目指しました。韓国と北朝鮮を分ける線は、正確には「軍事境界線」と呼ばれます。川を挟んで向こう側は北朝鮮。軍事境界線とか非武装地帯とか、仰々しい言葉が並ぶけど、展望台と名のつくとおり、どこにでもある観光地という感じ。少しも物騒な気配はありません。ソウル在住の韓国人の友達たちに話したら、口をそろえて「行ったことない」って言ってたなぁ。by Shin Sasaki CHILDCARE 0歳の「食べる」を大切に考える1.「食べる」のはじまり 何にでもはじまりってのはあって、「食べる」ってことにもはじまりがあるんだ。 君が最初に「食べた」のは「乳」だよね。どんな人間でも、一番初めは乳を飲んだはずだ。だって、僕たちは哺乳類だからね。 もう少しさかのぼると、お母さんのお腹の中にいるときは、食べる必要がない。お母さんの血液から胎盤で栄養を受け取り、胎盤からへその緒を通って赤ちゃんの身体に届けられているからだ。自分の口から食べ物を取り入れて、消化して、栄養を吸収するということは、まだはじまっていない。お腹の中から外の世界に出て、へその緒から離れた赤ちゃんは、今度は自分の口から栄養を取り入れはじめる。お母さんの身体からつくられる乳を飲み、口から胃へ、そして腸へと栄養を届ける。「食べる」のはじまりだ。 やがて、乳だけではなく、少しずついろいろなものを食べられるようになっていく。離乳食なんて呼ばれたりするけど、乳から離れるというよりは、たくさんの食べ物と出会うための土台をつくる時期でもある。それに、離乳食というと、なんとなく「何が食べられるのか」という食べ物の話だけになりがちだけれど、0歳の身体では、それ以上のことが起きている。(続きは本紙で)by Susumu Fujita PLAY 魔女になろうハロウィンの仮装、今年は身近なもので作ってみませんか? 新聞紙とフェルトで作るとん がり帽子に、拾った枝を束ねたほうき。帽子は頭の大きさに合わせて作れるので、かぶり心地もぴったりです。ほうきの枝は、長さや形がばらばらでも大丈夫。かえって魔女らしい、ちょっと不思議な一本になります。大人と一緒に材料を集めて、折って、巻いて、束ねたら完成! お気に入りの服と合わせて、ハロウィンへ出発しましょう。 魔女の帽子 〈材料〉 新聞紙 セロハンテープ 黒いフェルト(約60cm四方。百円ショップなどで購入できます) 〈作り方〉 新聞紙を幅7cmほどの細長い帯に折ります。子どもの頭に巻き、頭と新聞紙の間にこぶしが一つ入るくらいの大きさで、端をテープで留めて輪にします。...
庭しんぶん #111
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COLUMN 心の底から願うこと 最初のクリスマスツリー 誰が世界で最初にクリスマスツリーを家に飾ったんだろう。考えたら不思議だよね。冬でも葉っぱが落ちない緑の木を家に運び入れて、しかも飾りつけをするなんてさ。誰がはじめたのかはわからないけれど、この習慣はドイツで育った。1600年代の初めには、紙の花やお菓子、ろうそくを飾っていたという。今のような電飾はなかったけれど、枝に飾りをつけるのは、昔も楽しかっただろうね。 1848年、イギリスの新聞に、女王の家族がツリーを囲む絵が載った。それを見て「うちにも飾りたい!」と思う人が増え、イギリスでツリーが広まるきっかけになったんだ。 君なら何を飾る?手づくりの星や、お店で見つけたオーナメント。それとも、お菓子? 昔のこどもたちも、食べたいのを我慢しながら眺めていたのかな。僕は、食べられる飾りがたくさんぶら下がっていたら、それだけで楽しくなりそう! by Susumu Fujita CHILDCARE けんかに歳の差なんてない 中学生(13歳)が年中(5歳)とけんかするのだが、これはどういうことなのだろうか。もうすっかり、そんな気持ちを忘れてしまった。僕だって毎日、兄弟げんかをしていたから、30年数年前の気持ちを思い出せれば、きっとわかるはずだ。 兄妹関係っていうのも、それぞれ違うだろうし、必ずしも年上が優位ってわけでもないだろう。実際、5歳が挑みかかって、13歳が泣かされることもしばしばある。いや、むしろ兄が妹たちにコテンパンにやられている場面のほうが多い。年を超えて本気で遊んだり関わったりしてるってことだろう。 力ではかなわないから、爪を立てたり荒技を使うのだが、やったりやり返されたりしても、まあ、懲りることなくいつもと同じように、遊んでけんかして誰かかしらが泣いているのだ。やめたらいいのにって、「またー、ねえちょっと!」ととめるのだが、何も効果がない。 なので、気持ちを思い出すところから始めてみることにする。 by Susumu Fujita COLUMN タコになったら、心はどうなる?君はタコを知っているかい? そうそう、あの海にいるぐにゃりとした8本腕の生き物だ。赤い姿でおなじみだけれど、タコはいろいろな色に姿を変えられるんだ。早速なんだけど、いまから、君にはタコになってもらうよ。魔法の呪文を唱えるね。 オクトパスター、オクトーバー、オクターブスタコン、オクトーパス! 君の身体が、どんどん変わっていく。人間のような足はなくなり、腕が8本になった。しかもそこには吸盤がずらり。あらまあ、くちばしみたいなものが生えてきて、頭の上に内臓が詰まったおなか(胴体)がある。なにがなにやらわからないだろう? では、そのまま、海の底に沈んでいくぞー! ここからは、タコの身体の仕組みを手がかりにした想像の旅だ。タコになって、海へ潜っていこう。(詳しくは本紙で) 1.骨がなくなった! 2.吸盤のある腕...