僕は世界を眺めているけど、自分自身の瞳は見ることができない。でもさ、僕の瞳がどう見えているかは、君たちに聞けばいい。そして、小さな生き物たちにね。この本には、池の周りの生き物たちから見た世界が次々に描かれていきます。人間じゃない彼らは、今のこの世界をどう見ているのでしょうか? という具合に視線が自分から離れていくこの感覚。この本を読むと僕は無邪気に想像力が掻き立てられます。いろいろな視線を自由に行き来しながら、絵本の中に立っているような、そんな気分になります。
高木仁三郎 ぶん / 片山健 え
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