心に残る不思議な絵本 とても不思議なお話で老夫婦がふたりでは寂しいので、猫がいれば幸せになれるはずだと、おじいさんが猫を探しに出かけます。おじいさんは、旅先でたくさんの猫に出会うのですが、1匹だけを選ぶことができずに、なんと100万匹の猫を連れて戻ってくるのです。いくら寂しいとはいえ、100万匹と一緒には暮らせませんよね。1928年にアメリカで出版されたとても古い絵本なのですが、これこそ絵本だなって思うのです。 ワンダ・ガアグ ぶん・え / いしいももこ やく

馬場のぼる

メアリー・チャルマーズ さく / おびかゆうこ やく

岩波の子どもの本マルシャーク 文 / うちだりさこ 訳 / レーベデフ 絵

ハンス・フィッシャー ぶん・え / やがわすみこ やく

なかがわりえこ さく / やまわきゆりこ え

ルース・エインズワース さく / こうもとさちこ やく・え

2匹の猫はいつも一緒にいます。しろねこはくろねこの毛が好きで、くろねこはしろねこの毛が好きでした。そこへ行くにも一緒で、いつも遊びまわっているのです。でも周りからは、しろねこの白い毛ばかりが褒められるし、白色はいろんな色に染まってきれいです。くろねこは少し落ち込んでしまいます。やがて、ふたりはもっとお互いのことが好きになったのです。 きくちちき