もし、ぼくが水だったら……雨になって、空高くからハラハラ落ちてくる。そして、ほかの雨とかとぶつかったりしながら、じわっと地面に染み込んで、土の中をどんどん流れて いくかもしれないし、すぐに太陽の光でジュッと水蒸気になって、空気中に漂うかもしれ ない。水は休むことなくいつも動き続けているなぁ。変幻自在で自由。そんな水に憧れた りします。はて、止まることなく動き続けているもので、似たようなものがあったような……あ、そうだ、時間だ。水も時間も地球を旅する先輩たちなのかもしれません。
大西健夫・龍澤彩 文 / 曽我市太郎 絵
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