飼い主のかっちゃんとあむの友情物語。首輪が外れたあむの冒険がたまりません。小風さんが紡ぎ出す言葉がすてきです。あむは、『わにわにのおでかけ』（福音館書店）に一瞬登場する犬がきっかけで生まれたそうですよ。 小風さち さく / 山口マオ

お風呂が嫌いなハリー。たっぷり汚れて家に戻ってくると、誰もハリーだと気付いてくれません。わかってもらおうと努力しても実らず、ハリーはとうとういい方法を思いつきます。そうそう、お、ふ、ろ！ ジーン・ジオン ぶん / マーガレット・ブロイ・グレアム え / わたなべしげお やく

新しい家に引っ越してきたペニー。友達がいなくてひとりぼっち。庭で退屈していると、小さな犬が飛び出してきました。そしてなかよしに。でも次の日、その犬は見当たりません。なかよしの犬はどこ？ エミリー・サットン 作・絵 / のざわかおり 訳

大切な人を喜ばせるにはどうすればよいのでしょう？この絵本にはそういう気持ちがたっぷり込もっています。 瀬田貞二 作 / 林明子 絵

寒い季節にぴったりの温かい気持ちになる、森の仲間たちのお話3冊セット。自分も森の仲間の一員になったような気分で物語を楽しめます。 『もりのふゆじたく』動物たちが冬に備えて木の実を集めています。優しいたぬきさんはみんなのお手伝いをします。気づけば辺りは真っ暗。それなのに自分の冬の準備はできていません。とぼとぼと家に帰ると……。 『きのみのケーキ』たぬきさんは森で拾った木の実で、とってもおいしそうなケーキをつくります。みんなで食べようと動物たちを呼びにいって、戻ってくるとケーキが消えている！ ケーキはどこにいってしまったのでしょう？ 『あたたかいおくりもの』森の木から動物たちのところへ、クリスマスプレゼントにセーターがほしいという手紙が届きます。みんな工夫してセーターをつくります。木がセーターを着ている最後のシーンがとてもすてきです。   たるいしまこ さく

サンタクロースは世界中のこどもたちにプレゼントを届けてくれます。けれど、サンタクロースからのプレゼントを待ち望んでいるのは人間のこどもだけではありません。ぞうの国のこどもたちは、人間のこどもたちのところにはサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるという話を聞き、ぞうの国にも来てほしいとサンタクロースに手紙を書きます。でも返事は来ません。そこで、ぞうの国の王様ババールが、サンタクロースを探しに旅に出ます。少し遠いぞうの国のクリスマスをのぞいてみてください。 ジャン・ド・ブリュノフ さく / やがわすみこ やく

友達から「サンタクロースなんてどこにもいないんだよ」と言われた少年。クリスマスイヴの夜、白い蒸気に包まれた汽車が、少年を迎えにきます。急行「北極号」に乗り、不思議な夜の旅が始まります。 汽車に乗って夜を旅するわくわく感。物語が進むにつれ、どんどん引き込まれ、少年と旅をしているような気持ちになる1冊。一緒にどきどきしたり、うれしくなったり、悲しくなったり……。こどもだけでなく、大人にもおすすめの絵本です。ちなみに、映画『The Polar Express』の原作はこの絵本ですよ。サンタクロースっているのかな、いないのかなと思っているこどもたち、そしてすべての大人へ。   C・V・オールズバーグ 絵と文 / 村上春樹 訳

3冊セットの小さな絵本。クリスマスケーキを100個つくるケーキ屋さんに、ケーキのおつかいを頼まれたあっちゃん、そして、プレゼントを配る準備をしているサンタさんとトナカイ。3人それぞれのクリスマス・イブのお話。読み進めていくと、バラバラに進んでいたお話が重なり合います。6つの目（3人だからネ）から見る特別な1日を楽しんでください。 イラストはすべて刺繍でつくられています。よーく見ると、たくさんの発見があるはず。じっくりと眺めてみてくださいね。3歳くらいから。繊細な刺繍の絵本は贈り物にもおすすめです。   長尾玲子 さく