棚を整理していたら『グリムの昔話』(愛蔵版)が出てきて、 ホフマンの絵とかっこいい装丁についついうっとりしてしまった。グリムはかつて全部読んだのですが、この本を眺めていたら、魔法使いや謎、不思議がたっぷりで、魔法が残っている時代の話ばかりだってことに改めて気がつきました。これらの昔話に秘められている魔法をあなたはどう読んでいますか? 僕は息子と読み直してみました。こどもと一緒だと物語が向こうから開くから不思議です。でも最近どうも落ち着いて、こどもに「読む / 語りかける」ということができていなくてよくないのです。どんどん細っていく感じ。時間を盗まれているのかもしれません。グリムの昔話は、なかなか深淵です。
ホフマン 編・画 / 大塚勇三 訳
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