こどものとも0.1.2.で3月に出たばかりの新刊です。ページを開くと花が開く、いないいないばあの絵本で、とても春らしい一冊。ページのめくりで時間がグッと進んで、期待していたことが起こるってうれしい。   やぎゅうげんいちろう さく

表情豊かな桜の姿と、その桜に集まる人たち。桜が咲く期間は短いですが、その短い時を、私たちは待ちわびます。自然の移り変わりを見て、季節を感じる。そういうことが大事だなとしみじみ感じています。   とうごうなりさ さく

身近で親しみ深いたんぽぽ。黄色い花と白い綿毛が季節を知らせてくれます。ふかーく根を張って、春を待ちわびていたのでしょう。雪の下からたんぽぽの葉が顔を出していました。花が咲くまでもう少し。   平山和子 ぶん・え / 北村四郎 監修

がりやのトカゲの子、ちょろりん。町ですてきなセーターを見つけました。はるのはらっぱいろをしたセーターです。願いを叶えるちょろりんの強さと、その気持ちに答えてくれる大人がいてくれることがいい。   降矢なな さく・え

真っ白な雪がすっかり消えて、とうとう虫たちが動き出しました。春です。どこもかしこも雪に覆われてしまう北国で、虫たちはどこに隠れていたのでしょう。桜も咲きました。てんとうむしは桜の花びらに乗って、森のみんなに春を伝えにいくことにしました。だって、植物たちが動き出したら虫たちの仕事が始まりますものね。地面からもぐんぐん芽が吹き出してきます。きくちちきさんの絵本は、柔らかい生命力に満ちています。 きくちちき

春の音といえば、雪解けの水がちょろちょろと流れてくる音。印象に残る水の音です。熊みたいに地面で冬眠している動物たちには、どんな音が聞こえているでしょう。静かなところだと、よく聞こえそうです。   神沢利子 さく / 平山英三 え

もう少ししたら、こどもたちと小さな庭に種をまきます。一緒に計画を立てて、朝のサラダ用にルッコラや二十日大根なんかを育てよう。何でも種まきから始まります。種は季節を教えてくれる魔法の粒だと思う。   ケイト・メスナー 文 / クリストファー・サイラス・ニール 絵 / 小梨直 訳

きつねのきっこシリーズの最新刊。きっこは、誰もがわくわくするような楽しい提案をしてくれる遊びの天才。みんなでたっぷり楽しんで、帰り道でも、桜の花びらでもうひと遊びしてるところが最高です。   こいでやすこ さく