オケクラフト
木工の町・置戸町の木製食器

2021.11.2.Tue ー 11.27.Sat

庭ビル1階D&DEPARTMENTでオケクラフト展を開催します。オケクラフトは、道東に位置する木工の町・置戸町の地域クラフトブランド。工業デザイナーの秋岡芳夫さんが訪れて講演会をしたことをきっかけに「オケクラフト」が誕生しました。現在も町をあげて作り手を養成している置戸町には、たくさんの木工房があります。その中から3名の作り手さんによる食器とカトラリーをご紹介します。
見た目の美しさだけでなく、使い勝手がよいオケクラフトの木工品は、作り手の、思いつきと、遊びと、こだわりが反映された結果で、「手間ひまかけるが手づくり上手」という秋岡さんの言葉通り。

なかなかお店に足を運べないという方にもオケクラフトを知っていただきたい、ということでWEB販売も行っています。

木工房 ある

佐藤佳成さん

古い納屋を自分で改装された工房はロクロを座って使えるように作業台を作るなど、あちこちに工夫が見られます。料理が映える濃い色の器をつくるため、塗装の研究を繰り返したという佐藤さん。書籍はもちろん高校生向けの化学講座番組を見ながら実験を繰り返し、栗渋に古釘を組み合わせるという方法を見つけました。

クラフト工房・木奏

西村延恵さん

普段はカトラリーをメインに作られている西村さんですが、「こんなものが使いたい」という自分のシンプルな発想から、秋刀魚皿やテフロン鍋に使える返しベラなどの製作も積極的です。西村さんの工房はのどかな田園風景の中にポツンと現れます。畑もきれいに手入れされていて「野菜も商品も同じくらいの気持ちで作ってるかも」と語ってくれました。

クラフト工房KOCHI

石川順さん

5年前に置戸町にやってきた石川さん。研修期間が終わったころ、怪我で木工ロクロを使用できなかったことからカトラリー製作を始めます。口当たりがよく、料理も美味しく感じられるカトラリー。何人もの友人に使ってもらいながら、柄の角度やフォークの歯数に修正を加えています。工房は元農協施設で、入り口にはレトロな農協マークが残っています。