体力と気持ちの話


白銀の世界はとっても綺麗で好きな季節です。加工場はフル稼働ですが、農閑期で外での作業はできないので、農作業は自然とお休みです。土地を休ませるというのも大切な時間です。でも、外仕事がお休みだからといって、のんびりしてたら大変です。畑にしろ、中仕事にしろ、体力がかなり重要です。そう、歳を重ねるごとに無理が利かなくなっているんです。さらに、田舎で暮らすようになって、今まで以上に歩かなくなりました。疲れを感じつつ仕事をしていると、味つけが雑になったり、作業中の事故につながったりするので、さすがにちょっと考えを改めまして、自宅で体力づくりをするようになりました。そんな話を周りにすると、ものづくりをしている友人たちは同じことを思っていたようで、かなりの割合でみなさん運動している事実が発覚しました。

さらに驚いたことに、仕事と体力が直結しているだけでなく、感情と体力まで直結しているとも。昔話に出てくるような温和なおじいさんとおばあさんは本当に昔の話で、体力の衰えは副交感神経から衰えていく事実があり、現代の運動不足のおじいさんとおばあさんは怒りっぽいとか! 便利で快適の代償は色々なところに……。不安に思ってもしかたがないので、近所に羊蹄山もあることだし、準備運動も万全ということで、山スキーや夏山登山を目指して、この冬はじゃんじゃん身体を動かしていこうかと思っています。

 


安斎明子
(あんざいあきこ)
たべるとくらしの研究所副理事長。畑担当の理事長が作った野菜たちにたっぷり手間暇をかけ、一切の無駄を出さずに絶妙な味を引き出す料理人。季節の果樹を使ったジャムなどの加工品や香味野菜のオイル漬けなど幅広く保存や加工を研究している。最も畑に近い料理人。