月刊絵本9月号のご紹介


こどものとも0.1.2.
あぱそこぱーん
こぺんなな さく
福音館書店 / 2020.09

カラフルな絵とタイトル。表紙を見ただけでわくわくしませんか?ページを開くと次々に不思議な絵と意味はわからないけどリズムがよくって楽しい言葉。ふふふって笑いだしたくなるし、言葉が頭から離れなくなります。赤ちゃんも声を出したり、指をさしたり、体を動かして楽しんでくれます。言葉の意味は分からなくても、読んでいる人たちだけに分かる共通の言語です。生活している中で「あぱそこぱーんみたいだね」なんて会話が出てくるととても楽しいですね。

 

こどものとも年少版
じいじとぼく

池谷陽子 さく 
福音館書店 / 2020.09

くまのじいじを私の父と重ねて読んでしまいました。孫たちが遊びに来ると一緒に川へ行ったり、山へ行ったり。山で見つけたラズベリーをジャムにして。遊んであげているのではなく一緒に楽しんでいる姿がとてもいい。だから孫たちもじいじが大好きです。この絵本のくまのじいじとぼくも、とても嬉しそう。読んでいるだけでその2人の間に流れる温かく和やかな空気が伝わってきて、同じ空間にいるような幸福感に包まれます。一緒に絵本から出てくる幸せを感じながらお話を楽しむことができるのはなんと素敵なことでしょう。

 

こどものとも年中向き
つきの かがやく よる
古内ヨシ さく
福音館書店 / 2020.09

しろくまのとうちゃんとぼく、夜に2人で満月のしたで魚釣り。とびっきり特別な日です。ぼくが「とうちゃん とうちゃん」と話しかけると、とうちゃんがちゃんと答えてくれる。この親子のやりとりがとても素敵です。不思議なことが起きたり、ちょっとドキドキすることもありますが、過ぎてみればそれも大切な思い出になります。みなさんもこんなふうに家族全員じゃなくてたまには2人っきりでお出かけしてみてはいかがですか?きっと何年たってもお子さんが大人になっても特別な思い出として心に残るでしょう。

 

こどものとも
こめつぶぼうや

かなざわめぐみ さく
福音館書店 / 2020.09

小さいこどもが階段を登っている様子は、さながら山登りをしているよう。自分の腰ほどの高さまで足を上げ、手をつき、果敢に挑戦する姿が私は好きです。こども達から見ると全てが巨大で、大人は巨人。このお話に出てくる「こめつぶぼうや」は7人家族の末っ子。そしてこの家族は米粒大の大きさで、人間の家の柱の穴に住んでいます。穴から降りてきて人間のご飯を頂戴するのですが、それはもう大冒険なわけです。ある日、こめつぶぼうやは米びつの閉じ込められてしまいます。運命やいかに?!

 

ちいさなかがくのとも
どこからきたの?

木坂涼 ぶん / 川上和生 え
福音館書店 / 2020.09

昨日まで1匹もいなかったのに急にたくさんの仲間と一緒にすい すい すーいと飛んでいるトンボ。飛んでいる姿を見ているととても気持ちよさそうです。景色もとても綺麗に描かれていますし、もちろんトンボも細かいところまで描かれています。この絵本を見ていると本物のトンボを観察したくなります。札幌にもそろそろトンボが来ますね。トンボを見ると秋だなぁ~と思いますが、さて夏の間はどこにいるのでしょう?その秘密は木坂さんの素敵なトンボの思い出と一緒に折り込みふろくに書いてあります!

 

かがくのとも
ヤママユ
まゆを つくる むし
岩渕真理 さく
福音館書店 / 2020.09

マユは幼虫が成虫に変身する無防備な間、守ってくれるベッドでもあるし、家でもあるみたい。雨風も防いでくれて、他の虫から見つかりにくくしてくれます。岩渕真理さんのヤママユへの愛が溢れている一冊です。私もコナラの木を見つけたらヤママユを探してみようかな。

 

たくさんのふしぎ
イカは大食らい
吉野雄輔 文・写真
福音館書店 / 2020.09

この本を読んで、「イカって綺麗!」とはじめて思いました。イカと聞くと、どうしても食べるイメージで、お刺身、お寿司、いかめしなどを思い浮かべてしまい、泳いでいる姿はなかなか頭に浮かびません。水族館でもあまり見ないので、泳いでいる姿が想像できないのも当たり前かもしれません。イカは、周りの場所に合わせて体の色を変えます。同じイカでもいる場所によって全然違う生き物に見えるのです。そしてこのタイトルにもあるように、イカは大食らい。相手に気づかれぬように体の色を変え、そっと近づいて素早く手を伸ばして仕留める優秀なハンターです。さてどんなふうに何を食べるのか?みなさん想像できますか?

 

母の友
不安とむきあう

福音館書店 / 2020.09

学校や園が再開してから約2ヶ月が経とうとしています。外に出る時のマスクは習慣になり、人との間隔はあけて密を避け、換気を積極的に行い、手洗いうがいをこまめにする。半年前では考えられないことが起こりました。大人でも順応するのが大変なのに、自分のことをうまく表現できないこどもたちは、私たちの気づかないところでストレスを抱えているかもしれません。今月号の母の友は不安とどう向き合うか、こどものストレスについての特集です。