月刊絵本2019年10月号のご紹介


こどものとも0.1.2『くーちゃんの くった』
山田ゆみ子・さく
福音館書店 / 2019.10

あかちゃんの絵本は、身近な人や生活、身の回りの物や場所、言葉や音などがテーマのものが多くあります。それは、乳児の生活に寄り添ったテーマだからです。この1冊も、くつ下を巡る生活の1コマを楽しむ絵本です。我が家のこどもたちはいつのまにか、くつ下を脱いでしまいます。保育園では、脱いで生活をしているからかもしれませんが、ともかく裸足になる。彼らにとっては、くつ下を自分で脱げるようになるのも嬉しいこと。嬉しさのあまり、絵本と同じく「ぽーん」と飛んでいったりします。そして、自分で履けるようになるのもはもっと嬉しいことです。あかちゃんと心を通じ合わせるって、とっても大切なこと。それは、あかちゃんにとっても、親にとっても必要な時間だと最近より強く思わされました。

----------------------------------------------------------

こどものとも年少版『タコのたこあげ』
山崎克己・さく
福音館書店 / 2019.10

タコが凧屋でたこを買いまして、海で凧揚げをします。もちろん、買った凧の数は、手の本数で8枚。海の上の凧揚げですので、電線やら木やらに引っかかる心配はありません。そこへ、ちょうちょが飛んできて、凧に止まって一休み。海の上ですからね。タコくんの凧は、あっというまにちょうちょでいっぱいに……。少し長めのストーリーを楽しむことができるようになる年少さん。そのこどもの興味や関心って様々です。でも、月刊絵本を一緒にワクワクしながら読む。こういう親子のつながりって、日々の関係を助けてくれる大切な「つながり」になります。それに、こどもの気持ちって、読み手も絵本を読むと思い出してくるものです。こどもと一緒に無邪気にお楽しみいたければ幸い。それにしても、この絵本は、なかなかナンセンスでキマってます。

----------------------------------------------------------

こどものとも年中向き『おしょうさんとカックリカ』
日野十成・再話 / 斎藤隆夫・絵
福音館書店 / 2019.10

満月の夜に、お寺の外を眺めると、化け物たちが踊っていました。これは山形に伝わる昔話です。昔話は、口伝で伝えられてきた物語です。この語り継がれてきたというプロセスに思いをはせると、事あるごとに昔話を話す習慣があって、その機会に聞いた人がその話を覚えて、誰かに語るという繰り返しですから、その中には、途絶えてしまった昔話もあったんだろうと思うのです。で、この化け物たちの話も、語り継がれてきたうちのひとつ。きのこが化けていたんですけどね、その怖いのやら面白いのやら、よくわからない感じ。でも、やっぱり、夜にきのこをみるとちょっとこわいかも。いや、その前に、きのこって化けるんですね。

----------------------------------------------------------

こどものとも『ヴィンセントさんのしごと』
乾栄里子・文 / 西村敏雄・絵
福音館書店 / 2019.10

ヴィンセントさんは、どんな仕事をしてるんでしょうか?とても変わった仕事をしているおじさんです。こどもたちからの手紙を受け取って、その相談を叶えちゃう仕事をしている人のようですよ。普段、誰がどんな仕事をしているのか、大人でもよくわかっていませんもんね。とある、おじさんの仕事ぶりが覗けるこの絵本。バルバルさんのコンビで作られたもので、もう20年も前に書かれていたものなんですって。バルバルさんの仕事ぶりも関心しますが、ヴィンセントさんもなかなかいい仕事をしています。庭しんぶんにもみんなからお手紙が欲しいなぁ。

----------------------------------------------------------

ちいさなかがくのとも『どんぐりころころむし』
澤口たまみ・ぶん / たしろちさと・え
福音館書店 / 2019.10

どんぐりをひろったら、小さな穴があいていて、中から虫が!!そう、どんぐりむしです。大人は出会ったことがあるかもしれませんが、はじめて出会うこどもたちもいるかもしれませんよ。まだ、数年しか生きていない人たちですから、夏だって片手で数えられるくらいしか経験したことがない。大人はそのことを忘れてしまいがち。保育者と関わっていて、いつも新鮮な感性を持っている人はこどもやおとなにも好かれる人です。それは、こどもの新鮮な驚きに心から共感できる人だからだろうなぁ。そうなりたいなぁと思いながら、そうなれない自分がいたりします。でも、我を忘れて夢中になってるときは、そうなってるので、こどもも一緒なのじゃないかなぁと思ったり。最後は、どんぐり虫を地面に返してあげましょうねー。

----------------------------------------------------------

かがくのとも『こけをみつけたよ』
今津奈鶴子・さく / 上野健・監修
福音館書店 / 2019.10

これは、散歩がまた一段と楽しみになる1冊がでました。こけの絵本です。今まで気にしたことのない人でも、一度気がつくとどんどん見えてくるから不思議。街でみることのできるもの、山でみれるもの、こけのことがわかりやすくまとめられてます。それに、試してみたくなるあそびも入っているので、実際に触ってみるといいでしょう。この本を読んだら、いままでそこにあったのに見えていなかったこけ、知っていたけど、名前も知らなかったこけ、より小さな世界の小さな生き物たちに心をとめることができます。小さなものに目を留め、足を止める。こどもは大人よりも地面が近いので、地面のでこぼことか小さなことにも気がつきやすいのです。小さなルーペがあるともっとワクワクするかもしれません。僕も、カバンに忍ばせて持ち歩いてますよ。函館の大沼にいったときには、ふかふかのこけがあって驚きました。みなさんの近所でもいいこけ、見つかるといいですね。

----------------------------------------------------------

たくさんのふしぎ『9つの森とシファカたち』
島泰三・文 / 菊谷詩子・絵
福音館書店 / 2019.10

マダガスカルってどこにあるかわかりますか?日本から随分と遠くにあるところです。そこにいるサルたちのことを何か知っていますか?僕は全然知りませんでした。そして、なんとたくさんの種類のサルたちがいることか。たくさんのふしぎは、僕の愛読書です。本当に、小さな頃からずっと楽しみに見ています。みなさんも、たくさんのふしぎを手に取ってみてください。

----------------------------------------------------------

母の友 特集「この疲れ、なんとかならない?」
福音館書店 / 2019.10

疲れちゃうことありますよね。この疲れをわかりやすく整理してくれる10月号の母の友。さて、あなたの疲れの原因は?疲れないようにするためには何が必要?秋を楽しむ草花あそびの記事も面白かったですよ。わくわくする遊びをしているときは疲れが吹っ飛びます。こどもが疲れない秘訣かも。最近、漫画が増えてきたなぁと。読みやすい。でも、情報量は減ってないでむしろ増えている気がします。庭しんぶんもそうですが、ついついたくさん載せちゃうんですよね。

----------------------------------------------------------

 

2019年10月号を購入

2019年度月刊絵本お申し込みはこちらから。