月刊絵本2019年8月号のご紹介


こどものとも0.1.2.『たこさん たこさん』
増田純子・さく
福音館書店 / 2019.8
たこさんの迫真の演技
2019年2月に増田さんにお会いしたときに、次作を製作中だという話を聞いていましたが、ついに手元に届きました。たこさんの絵本です。増田さんの作品は、平面的で、単純化された絵とはっきりした色づかいで、とても印象に残ります。そのため、あかちゃんの気持ちをぐっとつかんでしまうのでしょう。これまでの作品で、『かあーかあーからすさん』『ぽつぽつぽつ』『おさかな いっぱい』などどれも名作。この絵本には、たこさんが2匹出てきて、泳いだり、潜ったりするのですが、2匹が視線を合わえて息をそろえてから、こちらをじっと見つめて演技をしてくれます。目と目が合うとなんとなく気持ちが通じ合うような気がします。乳児の絵本は、顔が出てくる場合、この見つめる力が大切な気がしますよ。指をさして、喜んでたこと同じ動作をしようとして遊んでくれます。

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こどものとも年少版『かばくんとたね
菊池日出夫
福音館書店 / 2019.8

ひまわりの種

庭ビルでも、ひまわりの種を植えました。種を植えると、ふとした拍子に種のことが気になるようになります。雨がふったら、種のことを思い出したり、芽が出ているか気になってそわそわしたり。かばくんは、何かわからない種を植えました。何が出てくるかわからないのはとってもドキドキして楽しみですね。そういう種が空から落ちてきたら、絶対にどこかに蒔きたくなります。なんの種かわからないっていうのは、それだけでとっても魅力的。絵本を楽しんで、それが日常と結びついていく瞬間があります。それは、こどもたち自身が見つける場合もあるし、大人がこどもをあそびに誘う場合もあるでしょう。大人だってこどもに付き合うだけじゃ、嫌になってしまいます。大人とこどもの相互の誘い合い。そこにあるコミュニケーションって素敵だなぁ。僕の場合は、いつも上手にこどもを誘い込むことができずに苦戦をしています。腕を磨きたいが、なかなかどうして……。

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こどものとも年中向き『トマトと なすと きゅうりのなつ』
木村晃彦・文 / 小池 壮太・絵
福音館書店 / 2019.8

絵本を読み始めると、こどもはその物語の世界の中にスーッと入っていくから不思議。隣で読む大人は一緒にその世界を旅する感じです。この絵本は夜のお話で、夏野菜が主人公。読み手もこどもと一緒に野菜になって楽しんでみてください。北海道にも短い夏がやってきます。畑でじっと太陽の光を浴び続けている野菜たちも、暑くて耐えきれない時があるんですね。彼らは、夜中に涼しい場所を探して、旅にでます。たどり着いたのは、野菜のあらい場。夏には夏らしい野菜たちを収穫して、たらいの水で冷やしてかぶりつくのも風流です。あつい夏がやってきます。どうやって夏を楽しもうか、そろそろ決めておかないと、北海道の夏はあっという間に過ぎていってしまいます。さて、我が家はどうしようか。庭で水浴びはたっぷりしたいところ。そして、庭ではスイカを育てています。スイカをプールで冷やして、スイカ割りかな……。

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こどものとも『きっさ すなどーひー』
尾崎玄一郎・尾崎由紀奈・作
福音館書店 / 2019.8

砂場の地下にある喫茶店の物語

絵もお話も独特で癖が強いんですけど、読んでみるとなぜか引き込まれてしまう魅力いっぱいの尾崎さんの絵本に新刊が登場。前作、『きかんしゃのゆめ』は、息子に何回も読みました。絵本の魅力は、こどもと読んでいて、こどもに教えてもらうことが多くあります。こどもたちが大好きな砂場の地下にある「喫茶すなどーひー」。この喫茶店、砂場でこどもたちが水遊びをしないと作ることができない「どーひー」を販売しています。でも、日照りが続いて、だれも砂場に来てくれません。とうとう「どーひータンク」が空になってしったのでした。はい、そうなんです。不思議な話です。そして、主人公は「つちのかたまりたち」。ええ、ついてこれるか心配になってきますよね。でも大丈夫です。心配いりません。まずは、こどもたちと「どーひー」を作ってみてはいかがでしょう。この絵本にある楽しそうなことをどんどんやってみましょう。

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ちいさなかがくのとも『めだかの おうち』
ほりかわりまこ・さく
福音館書店 / 2019.8

めだかを飼う?

庭の片隅に大きな陶器を置いて、そこでめだかを飼ってみたことがありました。雨が降ると水面にできる波紋に見とれたり、水の中のめだかをのぞきこんでぼーっとしたり、たまにしか世話をしないのですが、外だったせいか、こまめに餌やりなどせずとも、しっかり生きていた気がします。めだかのおうちは、水の中。屋根とか自分のお部屋とか必要ないみたい。ベッドもいらないし、トイレもいらない。全部、水の中で済ませてしまえるんだから、便利です。水槽で飼う場合には、お水を取り替えなくてはいけませんが、哺乳類を飼うのを考えると、お世話の手間は大違い。絵本から始まるめだかの世界も楽しいものです。もう少し詳しく知りたくなったら、折り込み付録に丁寧に書かれていますよ。オスとメスの見分け方も、在来種のめだかのことも、飼い方のこともあります。めだかという名前は知っていても、めだかのことはほとんど知らなかった。慣らすと海水でも生きられるんですって!

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かがくのとも『うえきやさんに おまかせを!』
村井健也・ぶん / 植垣歩子・え
福音館書店 / 2019.8

グットタイミング!

この本を読んで、我が家も庭の木々の選定をしました。しばらく手入れをしていなかったので、絵本のように枝が混み合って苦しそう。どうやったら木々が心地よいんだろうかと考えながら、木に登って小枝を払い、隣の家の屋根にかかりそうな横枝を切ったりしました。そのあとは、払った枝のお片づけ。葉っぱを落として、細い枝は堆肥にするために、細かくして積んでおきます。太い枝は、薪にしようと短く切りそろえていこうと思ったら、息子がその材料を使って、秘密基地を作るんだそうです。しかも、木の上に。植木屋さんの気分も味わった次は、大工仕事に取り掛かることになりそうです。ただ、枝を組み合わせて、ティピのようなテントを作るくらいの材料しかないので、どうしたものか思案中です。息子は繰り返しこの本を眺めています。タイミングよくこの絵本が届いて助かりました。庭も心地よくなりましたし。

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たくさんのふしぎ『クジラの家族』
水口博也・文・写真
福音館書店 / 2019.8

僕は、まだ生きているクジラに出会ったことがありません。いつか会いに生きたいなぁと思っているのですが、動物園にいるわけじゃないし、どこかに行く途中の船でたまたま見れたらいいなぁと思いつつも、船に乗る機会はそう多くないので、難しそう。この本を読んで、やっぱり息子とクジラを見る旅にでも行かない限り、出会えなそうだなと……。クジラーいつか会いに行くからなー。

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母の友 特集「日本でともに暮らす」
福音館書店 / 2019.8

絵本を作る人のコーナーはほりかわりまこさん。ちいさなかがくのとも8月号の『めだかのおうち』のことがインタビューされているのですが、記事をみていると、めだかと暮らすってことがおしゃれに思えてきて危ないです。我が家にめだかがいても、別におしゃれにはならなそうなので、めだかを探しに行くのを思いとどまりました。8月号も読み応えがたっぷりの母の友です。

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